日産は2014年4月20日、1980年代以降に生まれた中国の若者たちのライフスタイルに合わせたコンセプトカー 「Lannia Concept(ラニア・コンセプト)」を北京モーターショーで世界初公開した。また、モーターショー会場で、NISMOブランドの中国進出も合わせて発表された。
「Lannia Concept」は、中国の若いユーザー層の期待に応えるために、中国人が中国人のために開発したクルマであり、同時に世界中の人々のニーズにも応えることができるクルマだとしている。このクルマは市場調査からデザインまで現地の中国人チームが深く関与しているという。そして車名の命名にあたっては、伝説的な日産「ブルーバード」に敬意を払い、中国語で「ブルーバード」を意味する「藍鳥(Lan Niao)」の発音から「Lannia Concept」と名付けられているという。
「Lannia Concept」のスタイリングは、北京の日産デザインチャイナと日産グローバルデザインセンターの協力の結果生まれたもので、エネルギッシュで流れるようなしなやかなデザインとなっている。中国で80年代以降に生まれた現代的なトレンドセッターの嗜好と価値観に応えることをデザインとも言えよう。
また、日産の中国での合弁会社乗用車部門である東風日産乗用車公司(東風日産)は同社の新しいブランドであるヴェヌーシアの4車種目「R30」を初公開した。コンパクトな「R30」は、同セグメントにおいて競争力のある燃費性能を実現しながら、クラストップの高出力1.2Lガソリンエンジンを搭載。広々とした室内空間と取り回しのし易さも備えている。主要グレードは、5万人民元を下回る価格となる予定で、6月頃には発売を開始するという。また東風日産は、ヴェヌーシアの電気自動車「e30」を9月から販売することも発表している。