日産自動車は世界的なブランドコンサルティング会社であるインターブランド社が、日産ブランドを世界で最も価値のあるブランドのひとつに選定したと発表した。インターブランド社が2015年10月6日に発表した「ベスト・グローバ ル・ブランド」で、日産は2014年の56位から49位にランクアップ。ブランド価値も前年から19%も増加した。これにより日産は、2015年に最も成長した自動車ブランドとなった。
ちなみに日産が初めてランクインしたのは2011年の90位で、当時のブランド価値は38億1900万ドル(4583億円)だった。2015年は2014年の約76億ドル(9120億円)から90億8200万ドル(1兆900億円)へと、さらに価値を増やしている。
ブランド戦略担当常務執行役員のルー ドゥ・ブリースは、「日産ブランドがたった5年で90位から49位へ躍進したことは、私たちが常に本物であり続ける一方、適切な場所で活動を行ない、お客さまと関わり合っているということを示している。エキサイティングで革新的なグローバル・ブランドを育てることは、私たちの成功にとって欠くことのできないもの」とコメントした。
インターブランドのレポートは、日産ブランドの健全さの原動力となっているものの中でも、ミレニアル世代(主に2000年代に成人を迎えた世代)に焦点を当てた活動や効果的なスポンサー契約、カスタマイズ仕様車の提供について評価。2015年も日産を“トップ”レベルの価値向上ブランドに選んでいる。
さらに日産が2015年のUEFA(欧州サッカー連盟)チャンピオンズリーグやNBCの「The Voice」とのスポンサー契約など、若い世代の心を動かすイベントのスポンサーになったことも評価している。また「ジューク・カラー・スタジオ」や「日産リーフ」の顧客に対する新しい革新的なオーナーシッププログラムなどを挙げて、カスタマイズ商品の提供についても評価している。
「ベスト・グローバル・ブランド」はインターブランド社が毎年発行する世界で最も価値の高いブランド に関するレポートだ。インターブランド社では財務実績を前提に、事業資産としてのブランドの継続的投資/運営/購買決定過程におけるブランドの役割、ブランドの強みなどを調査している。