日産自動車は2026年6月3日、日産自動車とチェリー(奇瑞汽車)インターナショナルUKは、日産の生産拠点である英国サンダーランド工場におけるチェリーインターナショナルUK向け乗用車の委託生産を検討するための覚書を締結したと発表した。

この覚書のもとでも、サンダーランド工場の設備は引き続き日産が所有し、同工場の従業員も日産が雇用を維持する。また、今回の覚書には、日産が2027年度に同工場の第1生産ラインにおいて、チェリーインターナショナルUKの乗用車の生産開始を目指すことも含まれている。
日産は5月に、サンダーランド工場の稼働率を向上させる機会を検討するため、車両生産を第2生産ラインへ集約する方針を発表している。その結果、第2ラインは廃止するかどうかが大きな課題になっていた。
今後数か月にわたりチェリーインターナショナルUKと協議を進め、両社にとって最適な枠組みを構築する方針だ。

チェリー(奇瑞汽車)は、中国の安徽省・蕪湖市政府が所有する地方政府系企業であり、中国地方政府系自動車メーカーのビッグ5の中の一社である。
中国の自動車メーカーの中で最も早くから積極的に海外輸出を開始しており、現在では世界の130地域・国で販売され、総販売台数は1890万台に達している。このうち約半数は海外での販売で、ロシア、ヨーロッパ市場にも積極的に販売を拡大させている。
そのため、チェリーにとっても日産のサンダーランド工場での生産能力は魅力的な存在というわけだ。













