マツダ CX-30に手動運転装置を搭載したセルフ エンパワーメント ドライビング ビークルを新設定

マツダは2025年3月6日、CX-30に手動運転装置付きの「セルフ エンパワーメント ドライビング ビークル」を新たに設定したと発表した。

同時に「MX-30 セルフ エンパワーメント ドライビング ビークル」のを商品改良も行なっている。両モデルともに予約受注を開始している。

セルフ エンパワーメント ドライビング ビークルは、障害を持つ人が自分の意志で移動し、行動することをサポートする選択肢の一つとして提案された手動運転装置を搭載したモデルだ。

手で直感的に加減速を行なう「リング式アクセル」と「レバーブレーキ」を採用し、意のままに操れる手動運転を実現している。また、手動運転操作と通常のペダルによる運転操作の選択を簡単に行なうことができ、友人や家族と運転を交代するなど、運転システムを切り替えてのドライブも可能になっている。

開発においては、プロジェクトメンバーが、福祉施設などの訪問活動を通じて、より多くのモデルにも展開してもらいたいとの声に応えて、2022年から販売している「MX-30」に加え、「CX-30」にも新たに設定した。

また、車椅子から運転席へのスムーズな乗り降りをサポートする移乗ボードは、標準装備からメーカーオプション設定に変更し、運転席だけではなく、助手席にも取り付けが可能になっている。

運転システム切り換え機能は、レバーブレーキを押し込み、ブレーキロックをかけた状態でイグニッションをONにすることで、アクセル・リングによる手での加速操作が可能になる。この状態ではアクセルペダルでの操作はできなくなり、誤って踏み込む危険を防止できる。

逆に、フットブレーキを踏んでイグニッションをONにすることで、通常の車両のようにアクセルペダルによる足の加速が可能になり、アクセル・リングでの操作はできなくなる。

「リング式アクセル」は、リングを押し込むと加速するアクセルとして機能し、アクセル・リングの反力に段差を設け、加速する感覚をわかり易くする機能を採用。両手でステアリングを保持できることでステアリングスイッチの操作もしやすく、また、長時間の運転時には上半身の負担も軽減できる。

「レバーブレーキ(押し込み式)」は、肩を起点に力を発揮しやすい軌道にレバーを配置。取り付け場所は、シートスライドへの影響が少ない箇所としている。チルト&テレスコピック・ステアリングと合わせて、適切な運転姿勢と視界視認性を確保できる。

「ブレーキサポートボード」は、肘をサポートできるボードで、肘を支点に細かな操作のしやすさと安定したブレーキ操作を実現している。

さらにメーカーオプションとして、車椅子からの移乗をサポートする「移乗ボード」を設定。車椅子からの乗り移りの際の体や手を支える面積を確保しつつ、足入れのスペースも確保した形状としている。ワンアクションで折りたたみが可能で、万が一の衝突時にもサイドエアバッグの展開に影響が少ない配置としている。また、この移乗ボードは運転席、助手席も設置可能だ。

価格

福祉車両のため非課税

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