マツダCX-30【試乗記】国内大本命(1.8LディーゼルターボAWD6速AT、2.0LガソリンAWD6速MT)

MTの需要はなんだ?

一方、2.0Lのガソリンモデルでは、全体のイメージはディーゼルと共通で、静粛性や高級感といったものの満足度は高い。さらにディーゼルで感じたステアリングがカーブで次第に重くなってくることはなかった。自然な重さになるので、ドライバーは手応えとして感じ取れ、逆に安心感として伝わってくる。

また、アクセルペダルの踏み込み量で、パーシャルからの再加速における遊びは皆無だ。気持ち良くエンジンはレスポンスし思った通りに加速をした。また試乗車はなんと6速MTだ。最近トヨタのCH-RにもMTモデルが追加されているので、一定数需要があるということなのだろう。

6速MT搭載のスカイアクティブG。MTはやっぱり楽しいし操縦している感触が残る
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はじめにMTで走り始めた時に、「MTの需要はなんだろう」とか「どういったユーザーに対しておすすめなんだろう」といったことを考えていたのだが、数分走っていると楽しくなっている自分に気づく。「なんだか楽しいぞ、このクルマ」となっているのだ。

装着しているタイヤは共に215/55-18インチでトーヨーのプロクセスを装着。マツダ車専用に開発したタイヤということで、サイドウォールが柔らかいタイヤで乗り心地を考えたタイヤになっている。そしてシートも既存の高級車のような硬質なものではなく、どちらかと言えばフランス車に近い、シート自体がサスペンションの働きをしているのを感じられるシートになっている。

タイヤはトーヨーのプロクセス。マツダ車のために開発した専用タイヤだ
タイヤはトーヨーのプロクセス。マツダ車のために開発した専用タイヤだ

また、今回のCX-30にはオフロードトラクションアシストという新機能が搭載されている。これは悪路でスタックしたときの脱出用モードということで、これまでのマツダ車にはない新しい装備だ。冒頭アーバンライフを意識しレジャー指向ではないと書いたが、雪道やオフロード走行をするユーザーへの安心材料としての装備と言えそうだ。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

リヤシートは決して広くはないが、ヘッドクリアランスもあり大人4人に十分な大きさは確保
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オーソドックスに3眼メーター。液晶を使っていはいるが、もう少し先進性は欲しかった
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ソフトパッド、ピアノブラックの多用で見た目も、触感も高級感のあるドライバーズシート
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顔からモデルを判別するのが難しいマツダの商品群だ
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【価格】

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