ホンダ 一充填走行距離約750kmを実現した燃料電池自動車「クラリティ フューエル セル」を発売

クラリティ フューエル セル
発表会で登壇した八郷隆弘社長、峯川尚専務、三部俊宏執行役員、開発LPL・清水潔氏(左から)

ホンダは、2016年3月10日に、新型燃料電池自動車(以下、FCV)「クラリティ フューエル セル」を同日から発売した。ホンダは2015年度中に新型FCVを発売すると公表しており、年度内に公約通り発表・発売した。

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ホンダの初代燃料電池車「FCX」(2002年)と新型クラリティFUEL CELL

クラリティ フューエル セルはFCVの本格普及を目指し、クルマとして実用性の高さと、先進的魅力を備えたFCVである。燃料電池パワートレーンの小型化を図り、ボンネット内に搭載することで、セダンタイプのFCVとして世界で初めて5人乗りを実現した。

クラリティ フューエル セル-2

また、70MPaの高圧水素貯蔵タンクを2個搭載し、パワートレーンの高効率化や走行エネルギーの低減により、一充填走行距離(参考値)を従来比で約30%延ばし、ゼロエミッションビークルで世界トップクラスの約750kmを達成。一回あたりの水素充填時間は3分程度と、ガソリン車と変わらない使い勝手を実現しているという。

クラリティ フューエル セル-1

さらに、最高出力130kWの高出力モーターによる電動車ならではのドライブフィールを実現。また、同日発売の可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」を組み合わせることにより、「走る電源」として一般家庭のおよそ7日分の電力を供給することができる。

クラリティ フューエル セル-3

クラリティ フューエル セルの導入初年度は、自治体や企業を中心にリースを行ない、外部給電器も含めた市場における製品の使用状態や、多様な意見、要望を収集し、その後個人ユーザーへの販売も行なう予定だ。

生産は、生産企画統括部/パワートレーン生産企画統括部(栃木県塩谷郡高根沢町)で少量生産から開始し、その後生産規模を拡大する計画としている。また、2016年中に米国や欧州での展開を予定しているという。

なお、詳細は以下の通り。
クラリティ フューエル セル詳細-1
クラリティ フューエル セル詳細-2

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