ダイハツ 新型軽自動車「キャスト」個性あふれる3バリエーション展開でライバルを追撃

新型キャスト。左上は「スポーツ」、右上は「スタイル」手前は「アクティバ」
新型キャスト。左上は「スポーツ」、右上は「スタイル」手前は「アクティバ」

2015年9月9日、ダイハツは新開発した軽乗用車「キャスト」を発表し、同日から発売を開始した。新型「キャスト」は、軽自動車の中で個性をを重視するユーザー層向けに開発され、「アクティバ」、「スタイル」、「スポーツ」(スポーツのみは10月下旬発売予定)という3つバリエーションをラインアップしたユニークなクルマだ。

新型キャストは、個性を重視するユーザーニーズに応えるために「生活を彩る自分仕様の軽自動車」が開発コンセプトとされた。その背景には軽自動車が普及したことで個性、デザインなどを重視するユーザーが拡大しているとの判断がある。スペース効率を極限まで追求する軽自動車はある意味でデザインが画一になりやすい。こうした傾向の中でより個性的な自分好みのデザインを求める声が次第に大きくなっており、これは小型車分野でもひとつのトレンドといえるのだ。

そのため、新型キャストはオーナーに愛着が沸く普遍的な魅力を持ったデザインと質感、多様なユーザーの嗜好に答えるための3種のバリエーション展開、ムーヴから採用した高い基本性能と30km/Lという低燃費を追求している。

ダイハツ キャスト

バリエーションとは、クロスオーバー・デザインの「アクティバ」、都会的で洗練されたエレガントさを訴求する「スタイル」、スポーティな走りをイメージした「スポーツ」の3種類だ。この世界観が異なる3モデルが新型キャストというひとつの枠でくくられているのがユニークである。

■キャスト アクティバ
下回りをガードする力強い樹脂製ガーニッシュ、165/60R15サイズの大径タイヤ、ガンメタリック塗装のボディロワ、サイドドアモール、専用グリルなどを採用したクロスオーバー・デザインを採用する。最低地上高180mm(他のモデルは150mm)と大きくし、雪道や林道などでの走破性能を確保している。

キャスト アクティバ G  SAⅡ(スプラッシュブルーメタリック)
アクティバ G SAⅡ(スプラッシュブルーメタリック)
ダイハツ・キャスト  アクティバ
クロスオーバー風のアクティバ

またアクティバ4WD専用にグリップサポート(電子制御LSD)制御、ダウンヒルアシスタントコントロール(DAC)も採用しており、デザインだけのクロスオーバーではないことを主張している。

アクティバ G SAⅡのシート
アクティバ G SAⅡのシート
アクティバのインスツルメントパネル(シルバー加飾)
アクティバのインスツルメントパネル(シルバー加飾)

■キャスト スタイル
前後のバンパーモールやサイドシル部をメッキ加飾とし、台形フォルムのフロントグリル、15インチタイヤの採用などにより都会的で、低重心の都会的なデザインとしている。

都会派のキャスト スタイル
都会派のキャスト スタイル
キャスト スタイル Gターボ SAⅡ
キャスト スタイル Gターボ SAⅡ

キャスト スタイル のインスツルメントパネル(ライトブラウン加飾)
キャスト スタイル のインスツルメントパネル(ライトブラウン加飾)
キャスト スタイル G SAⅡ のシート
キャスト スタイル G SAⅡ のシート

インテリアは落ち着いた水平基調のインスツルメントパネルに、黒とベージュの2トーン内装色とし、エレガントさを演出。シート表皮はスエード調のファブリックとしている。<次ページへ>

■キャスト スポーツ
スポーツはその名称通りにスプリング、ダンパーを専用チューニングしたスポーツ・サスペンションを採用するスポーツモデルだ。7速マニュアルモード、パドル付きCVTを採用し、ステアリングホイールはMOMO製本革巻きとしている。タイヤは16インチサイズで操縦安定性を高め、ダイレクトな操舵フィールを実現したという。

キャスト スポーツ
キャスト スポーツ

エクステリアは赤のピンストライプの入ったエアロバンパーを採用し、スポーツ専用エンブレム、常時点灯のフロントLEDイルミネーションも装備している。

インテリアはブラック基調で、赤色のインスツルメントパネル加飾、自発光式丸型メーターを採用。シートはブラックのレザー調の表皮を採用し、スポーティな質感を作り出している。さらにメーカーオプションでプライムインテリアを選択でき、この場合はインスツルメントパネルはピアノブラックとなる。

こうした3つのバリエーションに加え、カスタマイズの要素が取り入れられているのも新型キャストの特徴だ。Cピラーのアウター部は樹脂製で、好みのカラーに付け替えることができる。またスタイルとスポーツのバンパーは、上下2分割となっており下側のデザインを変更することができる。内装ではインスツルメントパネルは共通の構造だが、オープンタイプとクローズドタイプの2種類が設定されている。

さらにコペンから採用されている樹脂シートによるDラッピングを採用し、塗装による塗り分けより低コストで2トーン・カラーを実現している。

ダイハツ キャスト パッケージング

新型キャストは、ムーヴと共通のプラットフォームを採用しており、ホイールベースも共通だ。またボディ骨格も、軽量・高剛性のDモノコックとし、シャシーはDサスペンションを採用。ヨーロッパの小型車に匹敵する高い基本性能を目指し、安心感のあるハンドリング、ロールやふらつきの少ない操縦安定性を実現している。また走りの質感の向上にあわせ、室内の静粛性も高いレベルに引き上げている。

ダイハツ キャスト 操縦安定性ダイハツ キャスト 静粛性

エンジンはおなじみのKF型で、52ps/60Nmの自然吸気エンジンと、64ps/92Nmのターボの2種類を設定。2WDの自然吸気エンジンで燃費は30km/L、ターボで27km/Lとしている。エコカー免税、または減税が適用される。

新型キャストもカメラ、レーザーレーダー、超音波ソナーを組み合わせた衝突回避支援システム「スマートアシストⅡ」を採用(SA Ⅱグレード)。さらにカスタマイズ、コーディネイトをしやすくするため、多くのアクセサリー、用品が設定されているのも特徴だ。軽自動車としては異例の、高音質サウンドシステム、「プレミアムダイヤトーン・サウンドシステム」も設定されている。

またこうした3種類のバリエーションと多様な用品を組み合わせて自分好みの1台を仕上げるためにパソコンやタブレット、スマートフォンで組み合わせや仕上がりを確認できる「3Dシミュレーター」も用意されている。

ダイハツ キャスト アクティバ諸元表
ダイハツ キャスト スタイル諸元表

ダイハツ キャスト アクティバ&スタイル 価格表

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