3代目プジョー408は新ジャンルのスタイリングでヤング・女性に訴求【公式動画付き】

ステランティス・ジャパンは2023年6月20日、プジョーのC/Dセグメントの新型クロスオーバー・ファストバック「408」を発表した。この新型「408」はファストバック、ステーションワゴン、そしてSUVテイストも融合させた新ジャンルのクロスオーバーカーで、発売は7月1日から。

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右端から:ビリー・ヘイズ(インド・アジア・太平洋セールスマーケティング担当副社長)、アンバサダーの森山未來氏、打越晋社長。後方はジェイミー・アン(マーケティング部長)と八木亮祐プロダクト・マネージャー

この3代目となる408はヨーロッパでは2022年6月に発表され、2023年初頭から発売が開始されている。プラットフォームはEMP2を採用し、全長4700mm、全幅1850mm、全高1500mm、ホイールベース2790mmで、Dセグメントに近いサイズとなっている。

そしてプジョー408という車名は、2010年にデビューしたミッドサイズのセダンに使用され、その後は2014年の2代目にも継承されているが、3代目となるこのニューモデルからはクロスオーバーになったのだ。

ニュースタイルの408

新型408の最大の特長は、新たなスタイリングとして、ファストバック・クーペ、セダン/ステーションワゴン、そしてSUVを融合させ、従来のセグメント感やカテゴリーを越え、ディテールにこだわったデザインを採用したクロスオーバーカーだ。

そして205/55R19という幅狭の大径タイヤを装着し、最低地上高は170mmでクロスオーバーSUV的な要素も盛り込んでいる。こうした点ではシトロエンC5 Xによく似た存在だが、C5 Xの方はややボディサイズが大きくDセグメントのど真ん中にある点が少し異なっている。

新型408は「解き放たれた新種」というキーワードのもとでデザインされ、フロントウィンドウの絶妙な傾斜、そしてルーフラインからリヤ方向へと伸びやかに続く流線形のファストバック・ルーフにより、スピード感としなやかさを視覚的に表現した美しいサイドビューが408の持ち味だ。

また、光の反射によって色彩が微妙に変化する、彫の深いシャープなプレスラインによりボディの陰影とともに美しい造形美を生み出す。これらのデザインは美しさを際立たせるだけでなく、高レベルのエアロダイナミクスを実現し、同時にキャビン内の実用性、快適性も兼ね備えたパッケージングと両立されている。

エクステリアデザイン

フロントは、センターにライオン・エンブレムを配した大型フレームレスグリルを採用。GTグレードでは、ボディ同色グリッドデザインとしている。そして、走行状況に応じて自動で照射をコントロールする薄型マトリックスLEDヘッドライトを装備。

また、プジョーのアイデンティティとも言えるライオンの牙をモチーフにしたLEDデイタイムランニングライトや、リヤにはライオンの爪をイメージした鋭い3本LEDランプを採用し、ブランドの世界観を演出。

19インチの大径アロイホイール、そしてホイール・アーチ部にブラックのクラッディングを装備し、ライオンの力強さを表現している。

ボディカラーは、オブセッション・ブルー、パール・ホワイト、エリクサー・レッド、ぺルラ・ネラ・ブラックの4色を設定している。

インテリアデザインと運転支援

インテリアは、軽快なハンドリングを実現する小径ステアリングや、さまざまなドライビング情報を統合して表示し、スマートフォンのように滑らかな操作を可能にする10インチ・タッチスクリーンなど、センターコンソールと一体化したレイアウトの「プジョー i-Cockpit」を装備。

そして先進運転支援システムと最新のインフォテイメントシステム「プジョー i-Connect」を搭載している。

GTグレードには、10インチ・タッチスクリーン下部にデジタルショートカット機能、i-Toggle(トグル)を組み合わせ、よりシームレスな操作が可能だ。

ラゲッジルームは、5名乗車時で最大536L、後席を倒すと最大1611Lの荷室容量を実現し、優れた利便性を備えている。またラゲッジスペースは凹凸の少ない形状とし、フランス車らしい使い勝手の良い設計となっている。

運転支援機能は、アクティブクルーズコントロールや右寄り、左寄りなど、ドライバー任意の位置で車線内のポジションを維持するレーンポジショニングアシスト機能も持ち、ロングドライブをサポートする。

さらに、駐車や出庫、狭い路地の走行時に安全をサポートする360度ビジョン(フロント+サイドカメラ付)を装備し、狭い場所や駐車を支援する。

パワートレインは2タイプ

パワートレインは、ピュアテック・ガソリンエンジンと、プラグインハイブリッド(PHEV)の2種類をラインアップ。ガソリンモデルは、96kW(130ps)/230Nmを発生する1.2L直列3気筒エンジンを搭載し、8速ATのトランスミッションを組み合わせている。

PHEVモデルは1.6Lターボ・エンジンが搭載され132kW(225ps)/250Nmを発生。モーターは81kW(110ps)/320Nmを発生する。そして駆動用のリチウムイオン・バッテリーは12.4kWhの容量で、電力のみでWLTCモードで66kmを走行でき、日常の走行はEV走行でまかなうことができる。充電は普通充電のみで、6kW/200Vチャージャーを使用すると、約2時間30分ほどでの満充電とすることができる。

グレード展開は、ガソリン・モデルは受注生産のアリュールとGT、PHEVはGTグレードのみ。なお、408の導入を記念する特別仕様車「First Edition」を限定80台で設定している。

「408 GT HYBRID」をベースに、ブラック・ナッパレザーシート、パノラミックサンルーフ(メッシュシェード付)、フォーカル製HiFiオーディオの3点を特別装備し、ボディカラーは、テーマカラーのオブセッションブルー1色となっている。

408と森山未來氏

なお、今回導入される新型408は若い世代、女性層にも訴求したいという狙いから 408のアンバサダーとして、俳優、ダンサーの森山未來氏が起用されている。今後6ヶ月間にわたり、スペシャルムービーなど、さまざまなコンテンツでコラボレーション企画を予定している。

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