メルセデス・ベンツEQBの改良モデルで航続距離の伸延とEV最新デザインへ

メルセデス・ベンツ日本は2024年6月14日、C+セグメントの3列シートSUV「EQB」の改良モデルを発売した。なお、EQB 250+は即納可能で、AWDのEQB 350 4MATICのデリバリーは7月下旬頃から開始される予定だ。

EQBのボディサイズは、全長4685mm、全幅1835mm、全高1705mm、ホイールベース2830mmというC+セグメントサイズでありながら、長めのホイールベースを活かして、3列シート/最大7名の乗車(ただし3列目シートは子供用)や、大きな荷物も積載できるなど日常の使い勝手にも優れたEVだ。

EQB 250+はフロントアクスルに交流同期モーターが搭載され前輪を駆動。モーター出力は190ps(140kW)、最大トルクは385Nmを発生する。十分な加速力を持ちながら、内燃機関のクルマからの乗り換えであっても違和感のないスムーズなモーター特性とし、車体へのモーター搭載方法を工夫することで、モーターからの振動や騒音が車内に伝わらないよう配慮し高い静粛性を備えている。

EQB 350 4MATICは、フロントアクスルに交流誘導型(非同期型)モーターを1基、リヤアクスルに交流同期型モーターを1基搭載するAWDモデルだ。最高出力は292ps(215kW)、最大トルクは520Nmを発生する。前後アクスル間の駆動配分を走行状況に応じて毎秒100回の頻度で高速演算し、前後駆動トルクを最適に配分。

通常はリヤの電気モーターをメインとし、フロントのモーターを高負荷時等にサポートとして使うことで電力量消費率を最適化すると同時に、フロントアクスルの誘導モーターの部分負荷域における引きずり損失を最小限に抑えるようにしている。

EQBのバッテリーは前後アクスル間フロア部に搭載され、EQB 250+のバッテリー容量は従来型よりアップされ70.5kWh、WLTCモードでの一充電走行距離は557km。EQB 350 4MATICのバッテリー容量は従来どおりの66.5kWh。

充電は、6.0kWまでの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。

デザインは、従来のEQBに対してメルセデス・ベンツ電気自動車の最新デザインを採用し、立体的なスターパターンを配したフロントグリルを採用。バンパーのデザイン、リヤランプの内部形状、標準ホイールの形状もも変更されている。

また、ボディカラーは新色「ハイテックシルバー」、「スペクトラルブルー」を追加している。

インテリアも新世代のデザインに変更。夜間走行時に無数のスリーポインテッドスターを助手席前部のインテリアトリムに浮かび上がらせる「スターパターンインテリアトリム(バックライト付)」を新採用。センターコンソールに設置していたタッチパッドを廃止している。

さらに、AMGレザーエクスクルーシブパッケージではステアリングヒーターを追加。オーディオはブルメスター・サラウンドサウンドシステムをオプション設定している。

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