メルセデス・ベンツ「Eクラス」がデザイン一新のビッグマイナーチェンジ詳細説明

メルセデス・ベンツ日本は2020年9月10日、ビッグマイナーチェンジした2020年型「Eクラス/Eクラス ステーションワゴン/Eクラス オールテレイン」(W213シリーズ)を正式発表し、予約注文の受け付けを開始しました。

エントリーモデルのE200スポーツ

マイナーチェンジ概要

ザ メルセデス・ベンツと呼ばれるEクラスの現行モデルは2017年にデビューですが、2020年春にドイツで大幅なマイナーチェンジを発表し、半年遅れで日本での発表となりました。

エクステリアは、現行Aクラスから始まったデザイン・トレンドを採用し、ダイナミック感を強調しながらもクラスレス感を強めています。ヘッドランプは切れ上がった形になり、ラジエーターグリルは下部が広い台形に。バンパー下部の側方には2本のフィンが採用されています。

クロスオーバー・テイストの E220d 4MATIC オールテレイン

セダンは、リヤエンドのデザインも変更し、横長2分割のコンビランプが採用されています。

また日本仕様はAMGライン・エクステリアが標準装備(E450 4MATICエクスクルーシブ、E220d4MATIC オールテレイン、メルセデスAMGを除く)となっているのも特長です。

ディーゼルのエントリーモデル E220dスポーツ ステーションワゴン

インテリアは、ステアリングホイールが最新タイプに変更されました。6スポークの新ステアリングホイールはハンズオフ時の検知が、トルク感応式センサーからリム全体の静電容量式センサーに変更され、運転支援システム時の操作性が向上。またこのステアリングホイールはスポーク部の操作で簡単にディスプレイ画面の切り替えや、ACCの操作ができるようになっています。

E450 4MATICエクスクルーシブ

インフォテインメントは、12.3インチの大型ワイドスクリーン2画面を標準装備し、MBUXと組み合わせています。またインターフェースは、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタン、センターコンソールにあるタッチパッドでも操作でききるようになっています。

その他に、ドライバーのジェスチャーを読み取ることで各種ライトを点灯させたり、Vサインをかざすことでアンビエントライトの設定画面などを、プリセットされたお気に入りメニューを表示させることも可能です。日本初のAR(拡張現実)を使ったナビゲーションシステムは、車両の前面に広がる実際の景色をナビ画面の一部に映し出し、直感的にどの道路に進むべきかを示す機能が追加されています。

E200スポーツのインテリア

新型Eクラスにはメルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムがすべてのモデルに標準装備されており、Eクラスとしては初めて、停車時にドアを開けようとした際に、後方から迫る障害物の存在を知らせる警告機能が追加されています。

また常時通信ができるテレマティクスサービスとして「Mercedes me connect」を標準設定。事故時の自動通報やSOSボタンなどによる「安心安全サービス」や、車両の状態や操作をスマートフォンで実行できることなど、コールボタンによりオペレーターと通話しながら情報検索することが可能です。

E200パワートレーン

パワーユニットは、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドなど合わせ全8種類。それぞれの搭載モデルは17モデルです。エンジンはいずれもダウンサイジングを追求しながらマイルドハイブリッドなどを組み合わせています。

「E200スポーツ」、「E200 4MATICスポーツ」には1.5L直列4気筒ターボエンジM264型を搭載し、BSG、48Vボルトシステムなどを組み合わせ、効率性、快適性を両立しています。このM264型エンジンは単体で最高出力184ps、最大トルク280Nmを発生します。

E200用の1.5L4気筒直噴ターボ

さらにベルトを介してクランクシャフトと接続され、スターターとジェネレーターを兼ねるBSGと48V電気システムにより、回生ブレーキにより発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電します。このBSGによって振動の少ないエンジン始動、素早いギアシフトなど、必要に応じて、最大トルク160Nmの駆動アシストを行ないます。燃費低減効果だけでなく、パワートレーンの総合性能も引き上げ、また新たにウォーターポンプが電動化されています。

E300パワートレーン

「E300スポーツ」には、E200と同じM264型エンジンの排気量が2.0Lの直列4気筒エンジンを搭載しています。ツインスクロールターボチャージャーと可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」を採用し、低回転から高回転まで伸びやかな加速を実現します。

E450パワートレーン

「E450 4MATICエクスクルーシブ」には新たに、コンパクトな3.0L直列6気筒ガソリンエンジンM256型にISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システムなどの新技術を搭載。

エンジン単体で最高出力367ps、 最大トルク500Nmを発生し、さらに、エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力22ps、最大トルク250Nmを発生する電気モーターISGと、48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行ない、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電します。

E450用の3.0L直6エンジン

エンジンが低回転時には、その電力を利用して駆動アシストを行なうことで、高い効率性と、力強い加速を実現。スターターは、従来より高出力な電気モーターとなったことで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップからの再スタートの快適性も向上しています。

さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、 エンジンが理想的な回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行ないます。これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現しています。

E200dディーゼルターボパワートレーン

「E220dスポーツ」には、最高出力194ps、最大トルク400Nmを発生する、2.0L直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジンが搭載されます。振動、騒音も低減されており、快適なドライブを実現。

排出ガスは、酸化触媒へ送られた後にアドブルーが添加され、下流のsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行なった後、SCR触媒でさらに窒素酸化物の処理を行ないます。

E220d用の2.0L4気筒ディーゼル

その後、新しく追加されたSCR触媒でさらに窒素酸化物の低減を行なうと同時に、余剰のアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を備えることで、運転状況が急激に変化した場合にも、アンモニアが外気中に放出されることを防ぐことが可能となりました。そのため、常に十分な量のアドブルーを噴霧することが可能で、窒素酸化物の処理能力を高めています。

E350deディーゼルPHEVパワートレーン

「E350deスポーツ」には「E220dスポーツ」に搭載されるクリーンディーゼルターボエンジンに最高出力122ps、最大トルク440Nmのモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドです。ディーゼルとプラグインハイブリッドを組み合わせた乗用車として日本唯一となります。

システムの総合最高出力は306ps、最大トルクが700Nmとなり、非常にパワフルでスムーズな加速を実現。なお電気モーターのみで走行可能な航続距離は最長50kmです。

ハイブリッドモードでは、電気モーターとエンジンの協調により、低振動、低騒音でスムーズな加速が可能です。

E350eのプラグインハイブリッド・エンジン

E350ePHEVパワートレーン

「E350eスポーツ」には、最高出力211ps、最大トルク350Nmを発生する2.0L直列4気筒ターボエンジンM274型が搭載されます。このエンジンと組み合わされるモーターはE350deと同じで、最高出力122ps、最大トルク440Nm、システム総合最高出力は320ps、最大トルクが700Nmのユニットになります。なお、電気モーターのみで走行可能な航続距離は最長51kmです。

メルセデスAMG

新型Eクラスには、「メルセデスAMG53シリーズ」とトップパフォーマンスモデルの「メルセデスAMG63シリーズ」の「Sモデル」2車種がラインアップされます。

「メルセデスAMG53シリーズ」のパワーユニットは、直列6気筒エンジン、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システム、電動スーパーチャージャーの組み合わせです。さらに可変トルク配分を行なうパフォーマンス志向の4輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を組み合わせます。一方で、快適性能も維持し、トータルバランスに優れたモデルとなっています。

メルセデスAMG E53 4MATIC

AMG E53のパワートレーン

直列6気筒エンジンM256型はエンジン単体で、最高出力435ps、最大トルク520Nmを発揮。ISGはE450 4MATICエクスクルーシブなどにも採用されている最高出力22ps、最大トルク250Nmを発生するモーターシステムに加えて、低回転域で過給を行なう電動スーパー チャージャーを搭載することにより、ターボラグを解消し、あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスを実現しています。

メルセデスAMG E53用の直6エンジン

トランスミッションは、ダイレクトで素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速トランスミッション「AMGスピードシフトTCT(トルク・クラッチ・トランスミッション)」を搭載。シフトダウン時に自動ブリッピングを行なったり、一速飛ばしたギアを選択したり、自動ダブルクラッチ機能などが採用されています。

AMGサスペンション

AMG RIDE CONTROL+サスペンションは、高いアジリティやニュートラルなコーナリング特性、優れたトラクションを可能にするシステムです。特にスポーティなスプリング/ダンパー設定と連続可変ダンパーのADS+(アダプティブダンピング システムプラス)を採用したマルチチャンバー型エアサスペンションであり、卓越したドライビング・ダイナミクスと優れた快適性を両立します。

エアスプリングは、エアチャンバーを個別にアクティブ/非アクティブに切り替えることで、スプリングの硬さを広い範囲にわたり調整できます。スプリングのチューニングには3つの段階があり、選択されたドライブモードと走行状況に応じて切り替わります。急な荷重変化や素早いコーナリング、急加速、急減速の際には、スプリングレートを自動で硬い設定に変更することで、ロールやピッチを効果的に低減します。

アダプティブ・ダンピング・システムには、リラックスした 快適な長距離走行から最大限スポーティなドライビングにまで対応する「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツプラス」の3つのモードがあります。伸び側と縮み側の減衰力特性が相互に独立して調整されるほか、自由設定型マッピングにより、減衰力の最小から最大までの差が大きく設定されています。

AMG E63パワートレーン

AMG E63Sのエンジンは最高出力612ps、最大トルク850Nmを発揮する4.0LV8直噴ツインターボエンジン「M177」が搭載されています。2基のターボチャージャーはV型シリンダーバンクの内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトを採用。エンジンを可能な限りコンパクトにし、ターボチャージャーへの吸排気経路の最適化とツインスクロールとすることで、低回転域から優れたレスポンスを実現します。

メルセデスAMG E63用の4.0L V8ツインターボ

組み合わされるトランスミッションは、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを採用し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速スポーツトランスミッション「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」を搭載しています。

ドライブモードは6モード設定され、センターコンソールのAMG DYNAMIC SELECTで最適な制御を選択できます。各ドライブモードでは、エンジン、トランスミッション、サスペンション、エキゾースト、ステアリングの制御が変更可能な他に、自動的に各要素が設定される「ベーシック」、「アドバンスト」、「プロ」、「マスター」の4つのAMG DYNAMICSのモードがあり、4輪駆動システムやESPの制御も自動的に調整されます。

AMGデザイン

「メルセデスAMG53シリーズ」のエクステリア デザインは、縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエーターグリルを採用。リヤはボディ同色のトランクリッドスポイラーリップ(ステーションワゴンは除く)が装着され、専用デザインの大型リヤディフューザーとクローム仕上げで円形のデュアルエグゾーストエンドが採用されています。

メルセデスAMG E63S 4MATIC

メルセデスAMG63シリーズ中、最速モデルである「Sモデル」は、エアロダイナミクスやサスペンションの改良、そして4輪駆動システムやESPの制御を変化させるAMG DYNAMICSの導入など、全方位で進化を遂げています。

メルセデスAMG E63S4MATICのインテリア

フロントグリルには縦にルーバーが入った「AMG専用ラジエーターグリル」を採用し、形状を変更したジェットウイング形のフロントエプロンとシルバー シャドウ仕上げのフロントスプリッターは、エアインテークの大型化とともに、フロントの揚力を大きく低減する効果を発揮します。

リヤエプロンはセダン、ステーションワゴンとも形状を変更することで、ボディの幅を強調し、同時に空力性能も向上させています。

今回、ビッグマイナーチェンジを受けた新型Eクラスは、セダン、ステーションワゴンの2車系ですが、今後はカブリオレ、クーペも追加投入される予定で、Eクラスのビッグファミリーが完成します。

Eクラス セダン 諸元表

Eクラス ステーションワゴン 諸元表

価格

メルセデス・ベンツ Eクラス 関連記事
メルセデス・ベンツ 関連記事
メルセデス・ベンツ日本 公式サイト


The Mortor Weekly

ページのトップに戻る