【メルセデス・ベンツ】マイナーチェンジ版Eクラスに「クーペ/カブリオレ」を追加

メルセデス・ベンツ日本は、「Eクラス クーペ/カブリオレ」のマイナーチェンジを実施。デザインを大幅に刷新するとともに、ドライバーをサポートする技術の搭載、そしてモデルラインアップ追加を行ない、2013年8月5日から発売すると発表した。これによりEクラスは全モデルがニューフェイスに切り替わった。

発表会で登場した上野金太郎社長(手前)とプレゼンを行った阿佐美薫・商品企画・マーケティング部長

2ドアクーペモデル「Eクラス クーペ」、4座席オープンモデル「Eクラス カブリオレ」は、2013年5月に発表/発売された新型Eクラスセダン/ステーションワゴンと同様、内外装のデザイン変更、最新世代のパワートレインの搭載、新ドライバーアシストシステムの採用などなど大規模なマイナーチェンジを行なっている。

Eクラス クーペ
Eクラス カブリオレ

 

 

エクステリアは、新世代のメルセデスのデザインを採用し、フロントはLEDハイパフォーマンスヘッドライトを標準装備。シングルルーバーのフロントグリルと大型のエアインテークを備えたフロントバンパーとしてる。クーペは低く滑らかなルーフラインによって形成されるフォルムで、メルセデスのクーペ伝統のBピラーレス、フルオープン可能なサイドウインドウが特長だ。

カブリオレはスタイリッシュなフォルムに、ソフトトップならではのエレガントさを加えたプロポーションにまとめられている。また、リヤにも新デザインのLEDコンビネーションランプを採用し、スポーティなツインクロームエキゾーストエンドなどによりスポーティさを演出。またCd値=0.25と優れたエアロダイナミクスを実現している。

新しいフロントマスク
クロームラインを強調したリヤエンド

 

 

インテリアは、新デザインのセンターコンソールを採用。質感の高いレザー素材、パワーシートスイッチやエアアウトレットなどに採用されたシャドウシルバーなど素材により、フルサイズクラスにふさわしい贅沢な室内空間だ。ステアリングコラムのセレクターレバーでシフトポジションの切り替えが可能なDIRECTSELECTを採用。またセンターコンソールのデザインが一新され、収納スペースも拡大されている。ダッシュボードやドアパネルにはよりきめが細かく上質な風合いのシボ加工を採用している。独立した4座席は走行時十分なサポート性を発揮するヘッドレスト一体型シートを採用する。

また、アナログ時計をダッシュボード中央に装備し、燃料系/水温計はシャドウシルバーのトリムをあしらったメーターパネル左側に移行。内装色には新たにディープシーブルー、シルクベージュ、ベンガルレッド、エスプレッソブラウンの4色を追加。

E250クーペのインスツルメントパネル
新採用された2.0L・直列4気筒BlueDIRECTターボ エンジン

「E250(クーペ/カブリオレ)」に搭載される新開発の2.0L・直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンは、成層燃焼リーンバーンとターボチャージャー、EGRの組み合わせを実現。このエンジンは第三世代の直噴システム「BlueDIRECTテクノロジー」を採用し、エンジン負荷をモニターすることで、成層燃焼と理論空燃比による均質燃焼、さらに成層燃焼と均質燃焼を組み合わせた均質成層燃焼の各燃焼モードを自動的に制御し、常に最適な燃焼方法を自動的に選択するようになっている。またECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)を採用し、従来モデルに比べパフォーマンスと燃費をともに向上。最高出力は211ps(従来モデル比+7ps)、最大トルク350Nm(従来モデル比+40Nm)、燃費は従来モデルに比べ約17%向上している。

「E350(クーペ/カブリオレ)」は3.5L・V6型直噴エンジンを搭載し、306ps/370Nmを発揮する。また「E550クーペ」は4.7LのV8型直噴ツインターボを搭載し、408ps/600Nmの出力を引き出す。

またEクラス クーペ/カブリオレは最新のドライバー支援システム「インテリジェントドライブ」を搭載。これは次期Sクラスに搭載予定の次世代システムの多くをEクラスで先駆けて採用したものだ。安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」の進化に加え、ドライバーを支援するさまざまな機能装備を組み合わせることで、これらのドライバー支援システムを総称して新たに「インテリジェントドライブ」と名付けている。

進化した「レーダーセーフティパッケージ」は、従来の短距離/中長距離ミリ波レーダーに、ステレオマルチパーパスカメラ(SMPC)とマルチモードミリ波レーダー(後方用)を新たに追加。また先行車が停止した場合に減速して停止する渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」にステアリングアシスト機能も追加。ステレオマルチパーパスカメラが車線カーブと先行車両をモニターすることで、車間距離を維持しながらステアリング操作のアシストを行なうことができる。

さらに、衝突回避をサポートするBAS(ブレーキ・アシスト・システム)プラスに飛び出し検知機能が加えられ、前方を横切るクルマや歩行者の飛び出しを捉えてディスプレイと音で警告。ドライバーが警告に反応しない場合はPRE-SAFERブレーキの警告ブレーキと自動緊急ブレーキが段階的に作動する。また、リヤバンパーに設置されたマルチモードミリ波レーダーが後方からの衝突の危険を検知すると後続車のドライバーにリヤコンビネーションランプを点滅させることで警告し、ブレーキ圧を高めて自車をロックし二次被害を軽減するリヤCPA(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)を新たに装備している。

E250/E350 カブリオレは、遮音性の高いアコースティックソフトトップを採用。3層構造のアウターそれぞれに遮音性や耐候性に優れた素材を採用し、20mm厚のウレタンフォームに、高い断熱・吸音効果を発揮するインナーを組み合わせることで室内のノイズレベルを大幅に抑制し、クローズ状態では室内は静粛そのもの。オープン走行時には、フロントウィンドウ上部のウインドディフレクターとドラフトストップから構成される「エアキャップ」が空気の流れを上方に高く跳ね上げ、後方からの室内への風の巻き込みを低減する。開閉は40km/h以下で可能で、オープンとクローズの切り替えは20秒。

抜群の静粛性を生み出すEクラス カブリオレの4層構造の「アコースティックソフトトップ」

今回、車速約15km/h以下でウインドディフレクターを自動的に格納する機能を追加(E250カブリオレはコンフォートパッケージ)。また、前席には温風で首元を暖めるエアスカーフ(E250カブリオレはコンフォートパッケージ)を装備。寒冷時でも快適なオープンドライブができるよう配慮している。ソフトトップのカラーは、従来のブラック、レッド、ブルーに加え、新たにブラウンを追加した。

なお今回から「E250 カブリオレ」をモデル追加している。より多くのユーザーにラグジュアリー4シーターオープンモデルを訴求すべく、右ハンドルかつ700万円を下回る価格設定としている。

メルセデス・ベンツ日本は、Eクラスのクーペ/カブリオレは自らステアリングを握る女性をメインターゲットにし、今後の販促活動では、女性からアイデアを募集して特にカブリオレの魅力を多くの人に語りかけるキャンペーン「Cabriolady Campaign」を8月19日に公開し、10人に実際にEクラス・カブリオレを体験してもらう計画だという。また、ファッション誌やライフスタイル誌など14誌とタイアップして、それぞれのメディアでEクラス クーペ/カブリオレの魅力を訴求するという。また3ヶ月目で契約中止も可能な「ドリームリース」の導入、東京、大阪のメルセデス・ベンツコネクションで展示し、試乗車を用意するなどこれまでにないPRを行なうという。

Eクラス クーペ&カブリオレ諸元表

 

 

Eクラス カブリオレディ・キャンペーン特設サイト
メルセデス・ベンツ日本公式サイト

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