メルセデス・ベンツ日本(MBJ)は2017年8月25日、「メルセデスAMG GTロードスター(以下、GTロードスター)」および「メルセデスAMG GT C ロードスター(以下、GT Cロードスター)」を発表し、全国の正規販売店ネットワークを通じて発売を開始した。
GTロードスターとGT Cロードスターは、モータースポーツを心から愛する者たちが創り上げたメルセデスAMG社による自社開発スポーツカー「メルセデスAMG GT」をベースに、完全自動開閉のアコースティックソフトトップを備えたオープントップモデルのスポーツカーである。
AMGが調律した4.0LのV8直噴ツインターボエンジンは、徹底した軽量化やドライサンプ潤滑システムによる低重心化、また2基のターボチャージャーをV8エンジンのVバンク内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトがもたらすコンパクト化と吸排気経路の最適化など、メルセデスAMGが持つテクノロジーが詰まったユニットとなっている。
これらの最新技術により、GTロードスターは最高出力476ps(350kW)、最大トルク630N・m、GT Cロードスターは最高出力557ps(410kW)、最大トルク680N・mを発揮。GT Cロードスターはパワーウエイトレシオが2.98となり、0-100km/h発進加速タイムは3.7秒を実現している。
エクステリアには、1952年に開催された伝説的なレースである「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」で優勝を飾った300SLレーシングカーを彷彿とさせる、「AMGパナメリカーナグリル」をはじめとするアイテムを備えることで、空力効率を強化するとともに最適なグリップを確保している。
一方、メルセデスの安全運転支援システムのひとつであり、レーダーセンサーにより先行車を認識して、設定速度の範囲内で車間距離を適切に維持して追従するとともに、先行車が停止した場合は減速して停止する渋滞追従機能を備えた「ディスタンスパイロット・ディストロニック」を標準装備。スポーツカーでありながら高い快適性も実現している。
ロードスターの最大の特長であるアコースティックソフトトップは、走行中でも50km/hまで開閉可能で、開閉動作はすべて自動で行なわれ、所要時間は約11秒となっている。開放時にはソフトトップがシートの後ろに折りたたまれる省スペース設計を採用。また3層構造のソフトトップは、マグネシウム/スチール/アルミニウムなどによって軽量化を図り、低重心化に大きく貢献している。
GTロードスターをはじめとするラインアップおよびメーカー希望小売価格は以下を参照。