2012年の1月〜3月期のドイツ・プレミアムカーの世界販売台数で、ついにアウディがBMWを抜きトップを奪った。2011年後半の実績はBMW、アウディ、メルセデスベンツの順であった。もちろん販売台数でみれば、コンパクトカークラスの手駒が少ないメルセデスが不利なのはいうまでもない。それに加えてメルセデスは、公用車、カンパニーカー、個人ユーザー層は年齢が高いといったイメージが強い。ベンツはこの点を十分自覚しているからこそ、新生Bクラスと、少し遅れて登場する新型Aクラスは、「ネクスト・メルセデス」の重要モデルとされ、若い世代のユーザーにスポーティさを強くアピールする。もちろんそれだけではなく、近い将来にはハイブリッドやEV、燃料電池などの環境対応システムを組み込もことも前提に開発されているのだ。