マクラーレン・オートモーティブは、同社のビスポーク部門であるマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(以下、MSO)より、「ぺブルビーチ・コンクール・デレガンス」での公開に先駆け、マクラーレン570GT by MSO コンセプトモデルの詳細を発表した。
「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」は、コレクター向け高級車が勢揃いする世界屈指のイベントとして知られいるが、マクラーレンP1を始め、マクラーレンのコンセプトカーやニューモデルの多くがデビューの場としてきた。
MSOがさまざまな改良を施したマクラーレン570GT by MSOコンセプトモデルの注目点は数多くあるが、まず、車内の会話環境を改善するチタン製の新型エキゾースト。標準的なシステムよりも30%軽量で、エンジンの回転上昇に伴い、特徴的なサウンドが聞こえてくるようになっている。
薄い金色の窒化チタン仕上げのヒートシールドも、後部エアダクトから見えるようになっており、その後部のエアダクトも、システムの温度上昇および冷却に合わせて、色がブルーからパープルに変化する。
エクステリアは、独特のパールホワイトとされ、濃いブラックとされたホイールやサイドスカート、フロント、リヤ、ドアのインサート、インテリアの細部などが、そのボディカラーを一層引き立てている。
エレクトロクロミック・ルーフにも注目したい。頭上にあるタッチセンサー式のスイッチに触れることで、エレクトロクロミック・ルーフは、ほとんど透明な状態から、ダークな色合いまでの5段階の調整が可能で、乗員の快適性、プライバシー、安全性がさらに向上される。
これはカリフォルニアの夏の熱気を考慮して採用されたものだが、今後、MSOの製品ポートフォリオの全体にわたって装備可能となる予定だ。
インテリアは、サドル・タンの色を使った‘By McLaren’の高級感溢れるもの。このクルマがビスポークであることをさらに強調するため、インテリアコンポーネントやドアの内側など多くの部分が、グロス塗装の仕上げとなっている。