シボレー史上最強のコルベットZ06に新開発8速ATを搭載

ゼネラルモーターズ・ジャパンは2015年10月22日、シボレーブランドのフラッグシップ・スポーツカー「コルベット Z06」を改良したことを発表した。

今回の改良の最大の特徴は、パドルシフト付き8速ATを搭載したこと。このトランスミッションは、すでにコルベット各モデルに搭載が始まっている8L90型で、デュアル・クラッチ・トランスミッションを凌ぐ変速レスポンスを誇る。

8L90型8速ATは、4組のギヤセットと5個のクラッチから成る構造と独創的なパッケージングにより、従来の6速ATと同じスペースに収められ、アルミニウムとマグネシウム合金を多用したことで6速ATに比べ、4kg以上の軽量化を実現している。

また、燃費性能向上にも貢献し、標準のコルベットの場合、従来の6速ATに比べて3.5%の向上となる12.3km/Lを記録（米国EPA燃費）している。

そのほか、改良モデルでは地デジ内蔵ナビゲーションを標準装備するとともに、Apple CarPlay対応となった。Apple CarPlay使用時は、Siri音声コマンドでiPhoneアプリの操作が可能となる。

インテリアでは、スウェーデッドマイクロファイバーラップド・フラットボトムステアリングや、クローム製のスタート/ストップボタンを標準装備している。

また、コルベットのインフォテイメント「MyLink」は、モジュールがアップグレードされ、処理スピードを向上。加えて、新たに標準装備となったフロントカーブビューパーキングカメラの映像がMyLink画面上に表示されるようになっている。あわせて、リヤハッチ/トランク・オートクロージャーも追加された。

コルベットZ06のパフォーマンスをさらに高めたいオーナー向けに、「Z07パフォーマンス・パッケージ」を設定。これはサーキット走行のためのオプションパッケージで、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキや、エアロパーツのヴィジブルカーボンファイバー製グランドエフェクト（専用フロントスプリッター/コーナー、専用調整式クリアリヤスポイラー）などをセット装着。さらに、ドライバーが走行データの分析をできる、パフォーマンスデータレコーダーが新たにセットオプションとなった。