FCAジャパンは、同社が展開するアルファ ロメオ・ブランドの正規販売ネットワークを再構築する。2017年より専売店舗の展開を開始し、既存の正規ディーラーに加えて新規ディーラーとの契約を締結することで、2018年中に全国60店舗の規模に整備する予定。なお、すべてのディーラー店舗名は「アルファ ロメオ(+地名)」となる。
FCAは、伝統に忠実でありながら新しいパラダイムを体現するグローバルブランドとしてのアルファロメオに、2020年までに新型セダンの「アルファ ロメオ ジュリア」を含め新たなラインアップを拡充し、グローバルの販売台数を現在の約5倍にあたる年間40万台に増加させることを計画。世界で最も魅力ある自動車ブランドのひとつとして、米国・中国市場にも参入し、FCAのブランドポートフォリオにおけるプレミアムブランドとしての位置づけを確固たるものとする。
アルファ ロメオ・ブランドはこれまで、「アルファ ロメオ(+地名)/フィアット(+地名)」として、フィアット・ブランドと同一店舗内にて展開していたが、2016年7月よりフィアットとアバルト・ブランドの併売を開始し店舗名を「フィアット/アバルト(+地名)」に変更。新たなアルファ ロメオ専売ネットワークの展開は、本年開始したFCAジャパンとしての「正規販売ネットワーク充実化プロジェクト」の第三弾であり集大成となる。
新たなアルファ ロメオ店舗は、ブランドの新たな歴史を表現すべく、プレミアム感とハイセンス感を演出した空間となる。外観はブランドのテーマカラーであるアルファレッドとブラック色を配したアルミパネルとシルバーライン、そして筆記体のブランドサインとロゴマークがポイント。内装は、グレーとブラックのタイルを施した車両展示エリアおよびシルバーとブラックを基調としたラウンジエリア、さらにライン照明がモダン感と高級感を漂わせる。
ブース形式の商談エリアにはペンダントライトやアルファ ロメオのヘリテージパネルを設置することで、プライベートな落ち着きのある空間を創出。その他、マーチャンダイジングエリア、レストルーム、ワークショップともブランドの世界観に沿った設計、カラー配色となっている。
FCAジャパン社長のポンタス・ヘグストロム氏は「グローバルでの商品ラインアップの充実化とプレミアム化計画と、それに伴う販売増加計画を基に、日本においても次フェーズに発展させる時期が来たと考えます。既存の正規ディーラー様に加え、2018年までに新たなディーラー様にも加わっていただき、アルファ ロメオのブランド強化と販売増加に向けて取り組んでまいりたいと思っております。東京、横浜などに存在する空白エリアへの出店も、新たなパートナーと実現したいと考えています。より多くの新規ディーラー様に、国内のインポーターが展開する主要ブランドの中で最も変革と成長を見込んでいただけるブランドであるアルファ ロメオに携わっていただけることを期待しています。ディーラー様にとって、今回の取組みは、国内インポーターによる主要ブランドの大規模再編の一角に携わっていただくことのできる最後のチャンスになると考えています」と述べている。
新しいアルファ ロメオ正規ディーラー店舗においては、既存モデルに加え2017年後半に「アルファ ロメオ ジュリア」の販売を開始する予定。また、2015年は年2,280台だった販売台数を、2019年までに年間1万台まで成長させることを目標としている。
FCAジャパンは、これからも日本の自動車文化がより豊かになることを目指し、個性と魅力に溢れるイタリア・アメリカの5ブランド(アルファ ロメオ、クライスラー、フィアット、ジープ、アバルト)がより多くの日本のユーザーにとって身近な存在となるよう取組んでいくという。
編:ここ数年で販売台数を5倍に伸ばす計画のFCA。アバルトブランドは、古くから定着しているイタリアブランドで、日本でもファンは多い。アルファロメオを扱うディーラーがすべての県に存在する日もそう遠くないだろう。