吉田由美のピンポイント&チャームポイントVOL.73
出た!
久しぶりに見た!
ダイハツとトヨタのOEMで1.0Lのコンパクトミニバン「ダイハツ トール」「トヨタ ルーミー」「トヨタ タンク」のファブリックシートの柄・・・
クルマ自体は、今ドキの安全装備などは備えているし、広いし、使い勝手もなかなか。
しかし、なぜか見つけてしまった「昭和」な部分・・・。それがシート柄。
いえ、これももしかしたら最新、最先端な技術を使ってできているものかもしれませんが、私はあるとき、気が付いてしまいました。
この柄、どこかで見たことがある。あっ、お父さんの靴下柄だ!というわけで、名付けて「おじさんの靴下柄」
子供のころは無地やアーガイルなどを履いていた人でも、大人になって社会に出て、気が付いたら「おじさん柄」の靴下を履いています。しかし、どう見てもダサい!でもそのことに違和感も疑問も、感じていない様子。いや、むしろ積極的に履いているのかも。もしかしたら、もう自然なことになっているのかもしれません。
つまり‘おじさんの靴下柄’は、知らず知らずに人の感覚に入り込み、感覚を麻痺させ、普通に履くことに違和感がなくなるのです。
でも海外のクルマでは、どんなカジュアルなクルマであってもこういう柄は採用されていないので、日本独自の文化だと考えられます。だからこそ、こういう柄が自然に採用されてしまうのだと思います。
でももしかしたら、それは‘狙い’なのかも。
あまりにもスタイリッシュすぎると居心地の悪い人もいます。たとえばマンションなどのショールームやお洒落でモダンなお店は、時々行く分にはよくても、ずっといると落ち着かない。やっぱり畳の部屋が落ち着く。居酒屋がいい、というのと同じなのかも。
クルマだって同じ。カッコイイのがいい、という人ばかりではないのかも。と言いつつ、「トール」も「ルーミー」もそこまでのダサいわけではありませんが、念のため。
というわけで、「おじさんの靴下柄シート」はこの後も日本車独自の文化として受け継がれていくのでしょう。
でも私はこれからも「おじさんの靴下柄はカッコ悪い」と言い続けます。
なぜなら、受け入れられるようになったときは、私も立派なおじさん(おばさん)になった証拠。だからいつまでも拒否していきたいのです。せめて気持ちだけでも(笑)
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