吉田由美のピンポイント&チャームポイントVOL.66
新型「メルセデス・ベンツEクラス」凄いです!
「Sクラス」で導入された新技術たちが、次に登場した「Cクラス」にも導入されてビックリ!でもCクラスにも、さらにこんな最新装備を盛り込んだら、その後に登場する「Eクラス」はどうなるのか?と思っていました。
もう新技術は出尽くしてしまったのではないかと・・・(笑)。でもそんな心配は無用でした。
メルセデス・ベンツEクラスは世界で累計1200万台以上も販売するメルセデスのボリュームゾーン。メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル「Sクラス」とスタンダードセダン「Cクラス」の間のクラスというポジション。
メルセデス・ベンツはCクラスが一番のボリュームゾーンかと思っていましたが、その上のEクラスというのですから、メルセデス・ベンツとしてはこのEクラスは絶対に外すわけにはいかない大切なモデル。
でも私のそんな心配なんてすぐに吹き飛びました。
といっても日本に導入されたのはまだ「E200アバンギャルド」&「E200アバンギャルドスポーツ」だけです。スポーティ&ラグジュアリーという言葉がピッタリの大きなスリーポインテッドスターを従えたフロントマスク。セダンなのにクーペライクな、なだらかなボディライン。インテリアに目を見けると、大げさなほどのこれまた流線型のダッシュボードに64色ものアンビエントライト。12.3インチの巨大なメーターパネルに繋がる同サイズのコマンドシステムが嫌でも目に入ります。
操作はハンドルに掛けた親指でコロコロ。ただこれは、特に左の親指で操作するカーナビ画面、特にNAVIの行先入力などはなかなかしづらいかも。
エンジンは2.0L直列4気筒ブルーダイレクトターボエンジン。
世界初の機能もいくつか搭載されていますが、私が気になったのは「アクティブエマージェンシーストップアシスト」と「プレセーフ インパルスサイド」。
「アクティブエマージェンシーストップアシスト」は「ステアリングパイロット」が起動されているときに、ドライバーが一定時間ステアリング操作をしないと警告と警告灯を出し、それでもドライバーがハンドルを握らなったときには警告音を鳴らしながら緩やかに減速し、車両を停止させる機能。運転中に意識を失った場合などに有効のシステム。
そして「プレセーフ インパルスサイド」は、側面衝突を回避できないと検知した場合、前席のサイドが膨張し、乗員をドアから遠ざける機能。しかし、このシートのデザイン自体も実はメルセデスのこだわり。レザーでは難しい流線型のフォルムを採用し、試乗会の時に来日していたEクラスのデザイナーさん曰く「Eクラスのシートは女性のドレスをインスパイアしました」とのこと。
シートの写真で向かって右側のシートが凹んでいるのがわかりますか?これは作動時の様子を体験できるシステムです。
もうこれは「プラダを着た悪魔」ならぬ「プラダを着た天使」ですね。