【東洋ゴム】NITTOブランドタイヤを中国市場へ積極展開

東洋ゴム工業は2011年10月17日 、YHI・インターナショナル・リミティッド(本社:シンガポール)の子会社YHIコーポレーション(シャンハイ)社と中国市場におけるNITTO(ニットー)ブランドの乗用車用タイヤ販売構想に合意し、基本契約を結んだことを明らかにした。

東洋ゴム工業 NITTOブランドのホームページ 画像 中国への展開 合意
↑2011年東京オートサロンにおけるNITTOブランドの出展を伝えるサイト

東洋ゴムが展開しているNITTOブランドは北米を中心に、付加価値の高い大口径タイヤカテゴリーで高い支持を得ている。同社は今後、中期経営計画の最終年となる2015年度までの5年間で、その販売数量を約2.6倍(年間675万本)に高めることを計画している。そのためにはベースとなる北米市場以外にも、アジアや南米、オセアニアなどグローバルな展開エリアの拡張が不可欠だ。

そうしたエリアの中でも、モータリゼーションが著しく進んでいる中国市場への進出を成長戦略の柱と策定。今回、中国市場におけるビジネスパートナーとなるYHI 社はシンガポール証券取引所に上場する、アジア有数のタイヤ販売とホイールの製造・販売を手がけるグループだ。同社はアジア各国に販売網を構築しており、38年以上の販売経験と実績を保有している。さらに子会社のYHIコーポレーション(シャンハイ)社が、すでに中国で積み重ねてきた高付加価値商品の販売ノウハウや知見は、NITTOブランドの中国販売戦略に必ず貢献するものと考えている。

東洋ゴム工業では、2015年度のタイヤ事業における売上高を3,100億円(10年度比143.1%)、営業利益240億円(同269.6%)を目標として掲げている。2010年12月に「マレーシア乗用車用タイヤメーカーの買収」、2011年6月に「中国トラック・バス用タイヤメーカーの子会社化」、2011年8月に「北米タイヤ工場の生産拡張」を完了。さらに2011年12月には中国で、2013年4月にはマレーシアで、それぞれ自前の乗用車用タイヤ工場を新たに稼動させる予定だ。

これら生産基盤の整備・充実とともに、独自ブランドである「TOYO TIRES」と「NITTO」を成長市場に戦略的に拡販展開していく予定だ。とくに後者のNITTOブランドのグローバル展開にはすでに着手していて、これらの拡大に合わせて、2015年度にはブランド全体における“NITTO比率”を、2010年度の9%から15%まで高めるのが目標とのこと。

東洋ゴム工業公式サイト

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