NTN 世界最高水準の摺動式等速ジョイントを新開発

2018年4月27日、ベアリングメーカーのNTNは従来品比で質量を17%、外輪外径を6%低減させた世界最高水準の小型・軽量化を実現したプロペラシャフト用摺動式等速ジョイントを開発したと発表した。

NTN プロペラシャフト用摺動式等速ジョイント HEDJ-P
新開発されたプロペラシャフト用摺動式等速ジョイント「HEDJ-P」

プロペラシャフトはFR車、4WD車に使用され、トランスミッションの回転を車両の前後方向に伝達する役割を果たす部品。そして、プロペラシャフト用等速ジョイントはNVH(騒音、振動、乗り心地)を重視する近年の高級乗用車、SUVへの適用が増加している。

こうした要求に合わせ、従来製品「HEDJ」は、NVH特性に優れ、車両設計の自由度が高く、スライド量と作動角が大きく取れることから、車両搭載性でも有利でSUV(多目的スポーツ車)に適していることなど、販売開始以来、国内外を問わず幅広い車両に採用されてきている。

今回開発した「HEDJ-P」は、従来品のHEDJをプロペラシャフト専用として改めて設計し、さらなる外輪の小径化や内輪の薄肉化などを追求。その結果、HEDJに対して同等性能を確保しながら17%の軽量化、6%の外径コンパクト化を達成している。

NTN プロペラシャフト用摺動式等速ジョイント HEDJ-P 適用部位

現在はグローバルでSUVや4WD車のシェアが高まり、プロペラシャフト用等速ジョイントの需要は引き続き増加傾向にある。そのためNTNは、SUVのプロペラシャフト用に最適な新製品「HEDJ-P」をグローバルに提案・市場展開する計画だ。

なお、新開発された「HEDJ-P」は、5月23日〜25日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2018」に出展される。

NTN 公式サイト

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