日立オートモーティブシステムズとホンダ系のサプライヤーのケイヒン、ショーワ、ニッシン3社の合併により、新たなグローバル サプライヤーを設立しました。この計画は2019年10月に発表されていましたが、2020年10月19日に4社は競争力のあるソリューションの開発・提供を強化するため、2020年度中に経営統合を完了すると発表しました。
4社が合併した新会社の名称は「日立アステモ」に決定。「アステモ」は、Advanced Technology、Sustainable Technology、Mobilityの頭文字の組み合わせたものです。
新たに誕生する統合会社は、ケーヒンのパワートレーン事業、ショーワのサスペンション事業とステアリング事業、日信工業のブレーキシステム事業など、それぞれの優位な技術と、日立オートモティブシステムズがグローバルで展開するパワートレーンシステム、シャシーシステム、先進運転支援システムの3つのコア事業の強みを組み合わせることで、モビリティ業界において技術でリードする世界的規模のメガサプライヤーとして存在感を発揮することになります。
「日立アステモ」という新商号や新たな事業ブランドを通じ、パワートレーン、シャシー、先進運転支援システムなどのコア事業における技術・ソリューションの競争力強化を行なうことになります。
なお、4社の合計売上高は2019年時点で約1兆8000億円となり、日本ではデンソーの5兆3000億円をトップにアイシンが3兆2000億円と続いており、日立アステモはこれに続くポジションを確保することになりそうです。
グローバルではボッシュの9兆8000億円がダントツのNo1で、コンチネンタルが5兆5000億円、ZFが4兆5000億円、ヴァレオが2兆3900億円など、文字通りのメガサプライヤーが群雄割拠しています。日立アステモはこの中に伍して存在感が問われることになるわけです。