フォルシア 現代自動車のトラックへ水素タンク・システムを供給

グローバルに展開するサプライヤーのフォルシアは2020年2月27日、韓国のヒュンダイ(現代自動車)から燃料電池電気自動車水素タンク・システムの大型契約を受注したと発表した。フォルシアは、1万基の水素タンクを含む水素貯蔵システムを供給する。システムはフランスのバヴァンにある水素貯蔵システム専門のグローバルCoE(Center of Expertise)で生産し、2021年に納入開始予定だ。

ヒュンダイの燃料電池トラック

フォルシアは4年間で現代自動車の大型トラック約1600台に水素タンク・システムを供給し、その後、現代自動車が欧州市場で水素モビリティのリーダーシップをとるためにH2 Energyとスイスに設立した合弁会社「ヒュンダイ・ハイドロジェン・モビリティ」社に納入される。

フォルシアのパトリック・コラーCEOは、「燃料電池電気車の技術は、今後10〜15年以内に、とくに商用車のパワートレーン・ミックスで重要になっていきます。フォルシアはパワートレーン・ミックスの展開を加速させるため、この技術が持つ可能性の最適化、クラス最高のエコシステムの構築に莫大なリソースを投じています。比類ない航続距離の水素燃料電池システムを提供することを目的にミシュランと合弁会社を設立したことに続き、このたびの受注は、燃料電池システムのリーダーになるという当社の目標達成に大きく前進するものです」と語っている。

フォルシアの燃料電池関連製品

燃料電池トラックは完全に排気ガスゼロであると同時に、航続距離と燃料補充時間はディーゼル車に匹敵するレベルに達する。フォルシアは、2030年までに35万台の商用車を含む200万台の新車が燃料電池技術を搭載すると見込んでおり、燃料電池技術に積極的な投資と技術開発を行なう計画だ。

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