主要国ドライバーの意識調査 運転が楽しくない日本のドライバー

交通事故は激減しているが

各国のドライバーの意識を総合して考えると、ドライバーは自動運転に対して相反する感情を持っているといえる。ドライバーのおよそ3分の2が渋滞時のストレスを伴う運転状況や、高速道路上の工事区間通過時など道幅が狭い区間を通過する時など、電子制御で自動運転が行なわれることを望んでいる一方、自動運転などのテクノロジーの技術的信頼性に懸念を示す傾向は過去5年で48%から57%に増加している。

調査対象のドライバーのほぼ3分の2、特にアメリカ、ドイツなどでは自動運転への懸念の声が集まり、5年前の前回調査時の約2倍に増えている。これはレベル2のドライバー支援システムが普及したり、自動運転と呼ばれる技術の概要がはっきりしてきたことで、より懸念が大きくなっていることを示している。

主要国ドライバーの意識調査

コンチネンタルのエルマー・デゲンハートCEOは、「将来のモビリティに向けたテクノロジーへの信頼性がいかに重要かということを示しています。新たな技術は責任が明確なしっかりとしたやり方で現実に導入されなければなりません。それらの技術は安全で、ロバスト性があり、信頼性が高いものでなくてはなりません」と語っている。

さらに「業界全体として、自動運転の技術はそれが単独で開発されているのではなく、時間をかけてステップを踏みながら開発されているということをきちんと説明できなくてはならないと考えています。一般のドライバーの多くの方々は、緊急ブレーキアシストや死角警報システム、レーンキーピングアシストといった既に利用可能なドライバー支援システム(ADAS)によって、交通事故の数が劇的に減少しているということに気付いていないと思われます。ADASなどの段階を経て自動運転技術が実現するという理解があがれば、技術への信頼性も増すでしょう」と述べている。

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