ブリヂストン 新たなモータースポーツ・マネージメント体制を構築

ブリヂストンは2025年1月31日、サステナブルなグローバル・モータースポーツ活動を強化する一環として、3月1日日付で Global Chief Technology Officerの下に、モータースポーツ管掌を設置し、新たなモータースポーツ・マネジメント体制を構築すると発表した。

ブリヂストンにとって、モータースポーツ全体を管理する部署を設置するのは初めてのことで、この新部署はモータースポーツタイヤの開発・技術を担当していく。この新組織によって、次のステージへ向けてモータースポーツ活動を経営体制の面からも強化していくことになる。

ブリヂストンにとって、モータースポーツ活動を原点とし、ビジョンである「サステナブルなソリューションカンパニー」への変革の原動力と位置づけている。

サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を中核に、「サステナブルなプレミアム」ブランドの構築に挑戦するとともに、レースを「走る実験室」として、「究極のカスタマイズ」を追求する商品設計基盤技術「ENLITENR」の進化やバリューチェーン全体におけるカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現を加速させていくとしている。

今回の新体制のもとで、FIA フォーミュラE世界選手権・2026-2027シーズンからの単独タイヤサプライヤーに選定されたことを前提に、活動をより加速していくことになる。

なおこの新設されたモータースポーツ部署の責任者には、今井弘氏が就任する。今井氏は東大・大学院工学研究科を卒業後にブリヂストンに入社し、日本・欧州で自動車メーカー向けタイヤ開発に従事した後、2003年からはF1用タイヤを始めとしたモータースポーツタイヤ開発、レースオペレーションに携わっている。

その後、2009年にマクラーレン・レーシングに移籍し、F1チームの車両性能部門のチーフエンジニアとして活躍。マクラーレンF1の競争力を高めることに貢献している。そして2025年に、再度ブリジストンに入社したという経歴で、グローバルでのモータースポーツ用タイヤ開発、モータースポーツに関わるマネジメントに最適な人材ということができる。

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