ブリヂストンは2023年4月21日、新たにタイヤ・原材料の国内6工場において使用する全ての購入電力を再生可能エネルギーに切り替えたと発表した。また、化工品の2工場(関・熊本工場)でも再生可能エネルギーへの切り替えを開始しており、今後計画的にさらなる展開・拡大を進めて行く。2021年にはタイヤ4工場で100%再生可能エネルギー化を実現しており、今回の切り替えによる効果を含めた国内の生産拠点における再生可能エネルギー比率(電力)は約90%となる。
ブリヂストンは、サステナビリティを経営の中核に据え、ビジョン「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」の下、ネイチャーポジティブ(自然資源拡大)に向けて、バリューチェーン全体でカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現とビジネスを連動させる独自のサステナビリティビジネスモデルを進化させている。
カーボンニュートラル化の実現に向けては、2030年までにブリヂストンが排出するCO2の総量(Scope1、2)を2011年対比50%削減、2050年にカーボンニュートラルへという明確な目標を掲げているのだ。また、「2030年 長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」では、生産拠点のグリーン&スマート工場化を推進し、グローバルでの再生可能エネルギー比率(電力)を2023年に50%以上、2030年までに約100%達成へ挑戦することを発表している。
目標の実現に向けて、国内の工場の他にも、欧州グループ会社(BSEMIA)の全拠点と中国の2工場(天津、無錫)などで全ての購入電力を再生可能エネルギー由来の電力へと切り替えるとともに、欧・米・タイ・日本の工場で太陽光発電による電力供給を開始するなど、グローバルの拠点でも取り組みを進めている。
ブリヂストンは、今後もグループの拠点における購入電力の再生可能エネルギーへの切り替えを進めるとともに、太陽光発電の拡大、エネルギー効率向上施策を実行し、CO2排出量の削減を加速させて行くとしている。
なお、100%再生可能エネルギー化を達成している国内の工場は以下の通り。