ブリヂストン 60周年の節目を迎える2023年モータースポーツ活動を発表

ブリヂストンは2023年3月10日、2023年のモータースポーツ活動計画を発表した。同社がモータースポーツ活動を開始して60周年の節目を迎える2023年も、4輪レースでは「ポテンザ」ブランド、2輪レースでは「バトラックス」ブランドのタイヤを中心に、トップカテゴリーレースからアマチュアドライバーによる参加型レースまで、国内外の様々なモータースポーツをサポートする。

モータースポーツ活動計画発表会に登壇したブリヂストンの石橋秀一グローバルCEO(左から2人目)、佐藤琢磨選手(左から3人目)、星野一義監督(左から4人目)、佐々木雅弘選手(左から5人目)、坂野真人ブリヂストンCTO

またこの記念の年にサステナビリティを中核に据え、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を新たな形で進化させ、モータースポーツ文化の発展を支えるとともにブリヂストンブランドをサステナブルなグローバルプレミアムブランドとして構築していくことへも挑戦して行くとしている。

■スーパーGT
トップカテゴリーのスーパーGT選手権には、国内外のタイヤメーカーがタイヤを供給しており、ブリヂストンもタイヤの限界性能を追求する技術の開発の場として注力。2022年は、GT500クラスでブリヂストンタイヤ装着チームが7年連続でシリーズチャンピオンを獲得した。

2023年も、GT500クラスは10チーム、GT300クラスでは4チームにタイヤを供給する。

■NTTインディカー・シリーズ
北米最高峰のフォーミュラカーレースであるインディカー・シリーズに、ブリヂストンは2025年までオフィシャルタイヤサプライヤーとなることを発表している。2000年から始まった「Firestone」ブランド・タイヤの独占供給が本年で24年目を迎える。

2023年はCHIP GANASSI RACING でインディアナポリス500 マイルレース(インディ500)の3回目の優勝に挑む佐藤琢磨選手をはじめ、多くのドライバーをサポートする。

なおインディカー・シリーズの次世代のドライバーを育成するINDY NXT by Firestone(INDY Lights)は、ブリヂストンが1991年から2013年まで「Firestone」ブランド・タイヤでサポートしてきたが、2023年から2025年まで再びサポートを行なう。

■Indy Autonomous Challenge (IAC)
北米で開催される完全自動運転車によるレース。世界中から大学生を中心とするチームが参戦するこの大会に、ブリヂストンは2021年から「Bridgestone」ブランドタイヤを独占供給している。

無人・自動運転フォーミュラカーによるインディ・チャレンジ

■トヨタGAZOOレーシング 86/BRZ cup
このワンメイクレースも、国内複数のタイヤメーカーがタイヤを供給している。ブリヂストンもプロフェッショナルシリーズに「ポテンザ」タイヤを供給する。

■マツダグラスルーツモータースポーツカテゴリー
マツダ車のワンメイクレースに「ポテンザ アドレナリン RE004」タイヤを供給。また伝統の「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」へも引き続き「ポテンザ アドレナリン RE004」を供給する。

■全日本ジムカーナ選手権
全日本ジムカーナ選手権は、2022年は4クラスでブリヂストン・タイヤ装着ドライバーがシリーズチャンピオンを獲得した。今年も「ポテンザ RE-71RS」、「ポテンザ RE-12D TYPE A」、「ポテンザ RE-11S」のタイヤを供給する。

■Bridgestone World Solar Challenge(BWSC)
サステナブルなグローバルモータースポーツ活動としては、2013年からタイトルスポンサーを務めている、オーストラリアで開催される世界有数のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge」を今年もサポートする。

オーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3000kmを走破する、世界有数のこのソーラーカーレースには世界中から大学生を中心とするチームが参戦している。2019年の前回大会では、目的地に到達する早さを競うチャレンジャークラスと、ソーラーカーのエネルギー効率や実用性を競うクルーザークラスの両クラスで、ブリヂストンのソーラーカー用タイヤを装着したチームが優勝した。

2023年に開催する大会では、革新的なタイヤ基盤技術「ENLITEN」を搭載した新スペックのタイヤを投入。転がり抵抗低減や軽量化の追求に加え、再生資源・再生可能資源をタイヤ原材料に適用することで、ソーラーカーチームが必要とするタイヤの運動性能と環境性能を両立し、将来を担うエンジニアの挑戦とモビリティ技術の進化を支援する。

■Bridgestone FIA ecoRally CUP
2023年からFIAの車両の電費効率を競うラリー競技「ecoRally Cup(エコラリーカップ)」のタイトルスポンサーとしてサポートする。

ecoRally Cupは1大会当たり300〜800kmの距離を3〜4日かけて走破する大会で、1日毎に3、4カ所のチェックポイントを設け、設定された区間タイムにどれだけ近づけたか、また規定内のエネルギー量をどれだけ効率的に使用できたかを競う。一般公道を使用し、一般販売され、一切の改造が禁止されたゼロエミッション車(BEV、FCV)のみが参加可能。

現在は欧州地域のみで開催されており、2023年は8か国/9回の開催が予定されている。(ブリヂストンは3月24日からの第3戦 “Czech New Energies Rally”からタイトルスポンサーとして参画)。

国際自動車連盟(FIA)のグローバルのモータースポーツ、モビリティステークホルダーを対象とした環境マネジメントプログラム「FIA 環境認証プログラム」で、最高位である3つ星を獲得

なお、ブリヂストンのこうした活動が評価され、国際自動車連盟(FIA)のグローバルのモータースポーツ、モビリティステークホルダーを対象とした環境マネジメントプログラム「FIA 環境認証プログラム」で、最高位である3つ星を獲得した。

今年のブリヂストン・モータースポーツ活動60周年記念企画として、以下の企画が開催される。

・Bridgestone eMotorsport Institute:クルマ、モータースポーツファンの人々がドライビングシミュレータを使って、プロドライバーから直接指導を受けながら気軽にモータースポーツの技術向上を目指すことができる体験型プログラム。今後は女性・シニア・キッズなどの幅広い層にもeモータースポーツを通じて「走るわくわく」を体感し競い合う場を提供することで、モータースポーツファンの裾野を広げて行く。7月から都内の当社拠点で月に4日間開催予定。
詳細情報:https://ms.bridgestone.co.jp/

・POTENZA Circuit Challenge:初めてサーキットを走る初心者の人にサーキットで走ることの楽しさを感じてもらうことを目指した、参加型走行イベント。プロドライバーによるレッスンとモータースポーツ初中級者が腕を競う入門編の競技会を開催。

なお、初中級者向けのイベント「POTENZA Circuit Meeting」も引き続き開催する。

ブリヂストン 関連記事
ブリヂストン 公式サイト

ページのトップに戻る