ブリヂストンの「Playz(プレイズ)」ブランドは、運転が楽になる、疲れにくいタイヤとして2016年に登場。現在発売されているPlayzブランドのタイヤ「PX」がモデルチェンジし、「PXⅡ」に進化して2020年2月から発売している。
実は、この新プレイズ PXⅡは実際の試乗テストをする予定だったが、この新型コロナウイルスの感染拡大により試乗テストは中止となり、進化具合を体験することはできなかった。そこで改良された技術的なポイントだけでもお伝えしておこう。
Playzブランドの目指すもの
プレイズブランドの基本コンセプトは、運転のストレスが少なく疲れにくいタイヤを目指し、具体的には直進安定性が高く、ふらつき感がない。そしてドライバーの意のままに曲がり、不安感がないといった特性を目指している。
もうひとつのコンセプトは、ラベリング制度で転がり抵抗「A」、ウエット性能「a」という低燃費のエコタイヤでトップレベルの性能を実現することだ。つまりPlayzブランドは、安心感のある走りと低燃費を両立させていることが大きな特長というタイヤなのだ。
第1世代「PX」から第2世代「PXⅡ」への進化
今回の第2世代への進化のポイントは、従来タイヤの特長を維持しながら、ウエット性能、特に摩耗状態でのウエット性能を大幅にアップしたことだ。
そのために、トレッド・パターンが新開発され、3D-M字サイプ、トレッドのブロックの角を丸めたチャンファリングを新採用。3D-M字サイプはブレーキ時のブロックの倒れ込みによるパターン崩れを防ぎ、チャンファリングもブレーキ時にブロックの巻き込みを防ぎ、ブレーキ時の接地性を高める役割を果たすものだ。
またトレッドのプロファイル(断面形状)により生まれる、タイヤの接地面形状もより丸型となり、ウエット路面でのブレーキ時に表面の水の流れが改善、より確実に水を押しのけてブレーキ性能が発揮できるようになっているのだ。
トレッドのゴムは、より柔軟でウエットでも路面との摩擦力を高めるウエット向上ポリマーや、低転がり抵抗において摩耗を抑制する微粒分散化されたシリカなどを配合しており、ウエット性能を向上させている。
またこれらの特性は、タイヤが摩耗した状態でもウエット性能が低下しにくくすることに貢献している。もちろん、タイヤ自体の耐摩耗性も従来より向上しており、高いウエット性能が長持ちするという点も大きな進化だ。
「Playz PXⅡ」とRV/ミニバン用に開発した「Playz PX-RVⅡ」をラインアップ
低転がり抵抗を小さくすることによる低燃費と、ドライバーの意のままに、しかも安心感のある走りの両立に加え、より高いウエット性能、長持ちするウエット性能を実現するというユニークなコンセプトを実現した第2世代のプレイズは、セダン、ハッチバック向けの「Playz PXⅡ」と、クロスオーバー/ミニバン用に開発した「Playz PX-RVⅡ」をラインアップしている。
「Playz PX-RVⅡ」は、重量の重たいクロスオーバー/SUV/ミニバンに適合させるためにサイドウォールを補強し剛性を高め、ふらつきの発生を抑制している。
また「Playz PXⅡ」、「Playz PX-RVⅡ」ともに耐摩耗性は従来タイヤより約11%向上させ、ユーザーにとって好ましい進化をしたタイヤになっている。
サイズ・価格表
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