【ブリヂストン 東モ】第2世代に進化した「エアフリーコンセプト・タイヤ」を出展

AirFreeConcept
第2世代に進化したエアフリーコンセプト・タイヤ

2013年11月21日、ブリヂストンは環境と安全を高次元で追求した次世代のタイヤ技術「エアフリーコンセプト(非空気入りタイヤ)」の耐荷重性、走行性能、低転がり抵抗性能の向上に成功したと発表した。「エアフリーコンセプト」は、今後も実用化に向けた新たなフェーズへと開発を進めるという。

エアフリーコンセプトは通常の空気入りタイヤとは異なり、タイヤ側面に張り巡らせた特殊形状の柔軟なスポークが荷重を支えるため、空気の充てんが不要となり、メンテナンス性に優れ、パンクの心配もない。また特殊形状のスポークの材質に熱可塑性樹を採用し、タイヤトレッド部のゴムを含めリサイクル可能な材料を使用しているため資源の効率的な活用に貢献する。さらに優れた低転がり抵抗性能を追求し、CO2排出量削減にも貢献するため、より環境と安全を高次元で達成することができる。

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ブルーの部分が熱可塑樹脂製スポーク。ゴムはトレッド部のみに採用されている

このエアフリーコンセプトは、2011年11月に第1弾が発表されたが、今回はその進化型となる。進化したポイントは、まずは機能性の強化が挙げられる。 特殊形状スポーク部の材質に、高強度でありながら柔軟性を持つ高機能樹脂を採用、またスポーク部の設計には、タイヤ内部の応力やひずみを低減させるために、FEM(有限要素法)シミュレーションを活用することで形状を改良。これにより、第2世代の「エアフリーコンセプト」は第1世代から耐荷重性、走行性能を向上させ超小型モビリティを用いた高速走行(最高速度:60㎞/h)も可能となっているという。

車両装着イメージ
超小型モビリティに装着されたエアフリーコンセプト・タイヤ

さらに転がり抵抗の提言も実現している。 タイヤの転がり抵抗は、タイヤが転がる際に変形を繰り返すことで生じるエネルギーロスが約9割を占めるが、第2世代では新たな材料を採用しタイヤの構造面をシンプルにしたことで、エネルギーロスが大幅低減したという。このため、空気を用いないタイヤながら通常の空気入り低燃費タイヤと同等の低転がり抵抗性能を達成しているという。

なお、この進化型エアフリーコンセプト・タイヤは東京モーターショーのブリヂストンのブースに出展されている。

ブリヂストン公式サイト

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