ボルグワーナーがEV用の電動ドライブモジュール市場に初参入

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高効率トランスミッションと電気モーターを統合した電機駆動モジュール

2017年1月13日、アメリカ・ミシガン州にあるボルグワーナー本社は、高効率トランスミッション「eGear Drive」を統合した電動ドライブモジュールの販売を開始すると発表した。この製品は中国の主要自動車メーカーが2017年夏に生産を開始する電気自動車の2車種に採用される予定だ。

ボルグワーナーの統合電動ドライブモジュールは、電気自動車、ハイブリッド車向けの電気駆動ユニットだ。電気モーターとトランスミッションの統合設計により、軽量化、コストとスペースの削減、搭載工程の簡略化を実現。各自動車メーカーが求める駆動特性に基づくさまざまなギヤ比に適合し、性能が最適化されるため、完全にカスタマイズされた製品の提供が可能だという。

この製品の特長は、ボルグワーナー社の電気モーター「HVH 250」は、特許取得済みの高電圧技術と、オプションのパワーエレクトロニクスを搭載することで、95%を超える高効率を発揮する点だ。

また、トランスミッションに相当する「eGear Drive」は、高効率なギヤトレーンと軽量、コンパクトな設計により、バッテリー駆動の走行距離を伸ばすことが可能になっている。このためバッテリー容量を削減できるほか、電動パーキングブレーキシステムも利用できる。

ボルグワーナーの総合的な製品ポートフォリオには、電動コンプレッサー(eBooster)、車内暖房、補助冷却ポンプなど、ハイブリッド車および電気自動車向けの先進技術が多く含まれており、これら全ての技術が、世界中の自動車メーカーによるクリーンで効率的な自動車の設計を支援する。

自動車の電動化技術やトルコン製品などを展開するボルグワーナーのグループ会社、ボルグワーナー・パワードライブシステムズの社長兼事業本部長のステファン・デメール博士は、「ボルグワーナーの新しい電気駆動ユニットは、2009年に発売した当社のeGear Driveのノウハウと、2015年に買収したぺミー社から新たに取得した電気モーター技術の専門知識を組み合わせています。この、世界的にも先進的な統合駆動ソリューションを最初に搭載する製品は、中国で現地生産する予定です」と述べている。

ボルグワーナー公式サイト
ボルグワーナー・ジャパン公式サイト

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