ルノー傘下のアルピーヌ・カーズは2021年5月10日、フランス・レジュリスに拠点を置いている従来の「ルノー・スポール・カーズ」が5月1日から「アルピーヌ カーズ」として再出発したことを発表しました。
新生アルピーヌ・カーズはルノー・グループ全体のスポーツモデルの開発を担当するアルピーヌ・ビジネスユニットとして設立され、これまでR.S.モデルの開発やF1チームを運営を行なっていた「ルノー・スポール・カーズ」、スポーツカーのアルピーヌを生産していたディエップの製造部門などをもすべて統合。全スポーツ・モデルのブランド名、レース活動名などを「アルピーヌ」に統一します。
そしてアルピーヌは、イノベーションとテクノロジーの最先端を行くプレミアムスポーツブランドを目指すとし、ローラン・ロッシがアルパインCEOに就任しています。
今後は100%電気自動車のアルピーヌ・シリーズの開発を始め、アルピーヌレーシングチームの技術開発もレジュリス市のアルピーヌ本社が継承し、これまでルノー・スポールとして開発してきたR5ターボ、クリオV6、メガーヌR.S. トロフィー、アルピーヌA110のモデルを開発したチームのノウハウや技術はアルピーヌにブランド変更されることになります。
1976年にアルピーヌとゴルディーニの競技部門が合併してルノー・スポール・カーズとして発足し、スポーツモデルの開発、レース、ラリー活動などを担当してきた歴史ある部門ですが、その部門が全てアルピーヌのブランド名称になり、新しいアルピーヌ・シリーズとして開発が行なわれるとともに、これまでのR.S.のユーザーサポートは継続されます。
アルピーヌ・カーズになることで、アルピーヌ・レーシングチームやルノー・グループの全事業のサポートを受けつつ、今後は多様なプロジェクトを展開するなど、従来以上にダイナミックに活動が開始されます。
アルピーヌのプロダクト・パフォーマンス&エンジニアリング・ディレクターのロバート・ボネットは、「我々エンジニアにとって、非常にエキサイティングになってきました」と語っています。