2015年7月10日~12日、世界ツーリングカー選手権(WTCC)第8戦ポルトガルは、市街地の公道コースのヴィラ・レアルで開催された。ポルトガルでのWTCCレースは2年ぶりの開催となった。この市街地でのレースはまさにストリート・ファイトだ。
予選1位を獲得したロペス、2 位のローブは、レース1のスタートでそのポジションを守り、後続を引き離し1-2体制を築き上げ、そのまま13周のレースを走り切りフィニッシュした。予選9位のミューラーは6位に、予選10位のチンホワは5位に入り、シトロエン・レーシングの4台は揃って入賞を果たた。シトロエン・レーシングは開幕以来8戦連続でポールポジションと、レース1での1位、2位を占めという圧倒的な速さを見せつけている。
リバースグリッドで行われるレース2は、チンホワがポールポジション、ミューラーが2番手からのスタートに。開始早々アクシデントによりセーフティカーが導入される荒れた展開となったが、チンホワは安定した速さでトップを守り切り、今季初優勝、通算2勝目を飾った。2位にミューラー、5位にロペスが入り、シトロエンはレース1 に続いて1-2フィニッシュを果たした。激しいポジション争いを展開したローブは、オーバーテイクを仕掛けた際に他車と接触してクラッシュしてリタイヤした。
レース1を制したホセ‐マリア・ロペスは、「簡単に見えたかもしれませんが、このサーキットで13周走り続けるのは、本当に大変です。難しいサーキットでしたが、結局はすべてがうまくいきました」と語る。
またレースを制したマー・チンホワは、「チームのエンジニアとメカニックに感謝しています。予選ではリバースグリッドに賭け、レース2で優勝するのが目標でした。表彰台で中国国歌を聞いたときは、さらにうれしさがこみ上げてきました。母国とシトロエンのためにこの勝利を誇りに思います。今回の初優勝は、中国の自動車レースの発展の一助となるでしょう」と語っている。
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