【フォーミュラEシーズン10】第3戦デルイーヤ 

第2戦から一夜明けたサウジアラビア・デルイーヤではフォーミュラEシーズン10の第3戦ダブルヘッダーが始まった。前日はジェイク・デニス(アンドレッティ/ポルシェ)の完勝で、3位と5位にジャガーパワートレインが入り、今季もポルシェVSジャガーをイメージさせたものの、4位にニッサンPTを搭載するネオム・マクラーレンのサム・バードが入り、さらに2位にヴェルニューのDSも加わり混戦が期待された。

グループA予選では、その期待に応えニッサンワークスの23号車サッシャ・フェネストラズがトップ通過をし、続いてロビン・フラインス(エンビジョン/ジャガー)、ジャン・エリック・ヴェルニュー(DSペンスキー)、ストフェル・ヴァンドーン(DSペンスキー)がデュエルスに進出した。

「ニッサン」サッシャ・フェネストラズ

そしてグループ予選B組でも、なんとニッサンのオリバー・ローランドがトップ通過を果たし、ついでニック・キャシディ(ジャガー)、ジェイク・ヒューズ(ネオム・マクラーレン/ニッサン)、そして今季から参戦の新人ジャン・ダルバラ(マセラティMSG/DS)が入った。

「ニッサン」オリバー・ローランド

ただ、このグループB予選では、最後のタイムアタックを行なっている最中にセバスチャン・ブエミ(エンビジョン/ジャガー)がクラッシュをし、赤旗中断、終了というアクシデントがあった。そのためアタック中だったバードや前日優勝のデニスも、エバンスも計測できずグループ予選を通過することができない不運があったのだ。

さて、デュエルスのQFでは前日2位のヴェルニューをフラインスが破り、サッシャはヴァンドーンに敗れた。またキャシディは順調に勝ち上がり、ローランドも新人のダルバラに勝って、準決勝に進んだ。

「ENVISION」ロビン・フラインス

SFではフラインスがヴァンドーンに勝ち、ローランドはキャシディに勝つ金星を上げ、決勝はフラインスVSローランドの対決となり、そしてついに、ニッサンパワートレインのローランドがポールポジションを獲得した。一方で、デュエルスではポルシェパワートレインが一台も進出しておらず、不運はあったものの混戦が色濃くなる気配を感じさせる予選結果となった。

ジュリアスベアポールポジショントロフィーを手にする「ニッサン」オリバー・ローランド

■決勝

決勝レースは前日より1周少ない36ラップで競われるが、こうした周回数が異なるのは、同じ制御マップにならないように競争領域として周回数を変更している。

さて、ポールポジションはローランドで、2番手フラインス、3位キャシディで、デニスは14位、エバンスは13位からの追い上げになる。またクラッシュしたブエミはマシン改修が間に合わず欠場となり、21台でのレースとなった。

ホールショットは2番手のフラインスがローランドを抑えて1コーナーをクリア。新人ダルバラも5位からのスタートだったが、ポジションを1つダウンしてオープニングラップを終える。

上位チームは前日につづきアタックモードを早めに消化する作戦で、8周目の時点でローランドとフラインスは2回のアタックモードを消化済みであり、他の上位5番手までは1回のアタックモードを消化する状況だった。

序盤10周目を終え、キャシディ、フラインス、ローランド、ヴァンドーン、ヒューズ、サッシャ、ダルバラ、ヴェルニュー、セッテ・カマラ(ERT/旧NIO)という順で、ジャガー、ニッサン、DSパワートレインが上位を占め、なんとポルシェ勢が上位にいない珍しい展開の第3戦となっている。

さて中盤に入るとキャシディとフラインスは逃げる体制で、3位のローランドとは6秒以上の差に広げていく。この辺りはトップ2台ともジャガーPTなので、エネルギーマネージメントで有利なのかもしれない。追うローランドはやや抑えないと最後までバッテリーが持たないという可能性を想像してしまう。

「ジャガー」ニック・キャシディ

終盤に向けて、ローランドはその大差を縮め、上位は再び接近戦へと変わってくる。しかしながら、順位を入れ替えるほどの速度差はなく、トレイン状態が続き、ファイナルラップもそのままの順位をキープしてチェッカーを受けた。

「ジャガー」ニック・キャシディ

優勝は今季初優勝のキャシディで開幕から3戦連続で表彰台を獲得している。そして2位にフラインス、3位ローランドの順で、以下、4位ヒューズ、5位ヴァンドーン、6位サッシャ、7位ヴェアライン、8位ヴェルニュー、9位ギュンター、10位エバンスという結果になった。

■表彰台

パワートレインではジャガーが1位、2位、10位、ニッサンが3位、4位、6位、DSが5位、8位、でポルシェは7位に1台という結果だ。

第3戦までを見るとポルシェに一歩リードするジャガー勢だが、このレースでニッサンの評価が鰻登りとなる結果になったわけだ。

ポイントランキングでは、キャシディが57点、2位ヴェアラインが38点、3位ヴェルニュー33点という結果で、キャシディの3戦連続表彰台、うち2回はファステストラップも獲得していることから、キャシディのスタートダッシュが効いている状況だ。

チームランキングではやはりジャガーがトップで78点、2位DSペンスキー47点、3位ポルシェ38点、ニッサンは26点で7位という順になっている。またニッサンPTを使うマクラーレンは30点で6位に位置している。

次戦は3月16日のブラジル・サンパウロ戦で続く第5戦が東京ラウンドになる。ニッサンの活躍や日本にゆかりの深いキャシディの活躍など、見どころのあるレースが期待できそうだ。

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