マツダCX-30体験取材会 クルマがあってよかったなぁ妄想・親子旅行 篇 

マツダが一風変わった試乗会を開催した。通常ギョウーカイの試乗会は1時間とか2時間程度の試乗時間を設け、高速道路や市街地を走行して、商品評価をするというものだが、最近、「クルマの価値」も問われるようになっている。

それはCASEやMaaSといった次世代へとシフトしていく中で、自家用車は、利用するクルマと所有するクルマに別れ、所有するクルマに求められる価値とは何か?という課題だ。これまで自動車メーカーは、それぞれ自社製品の魅力をアピールする機会として試乗会を開催していた。

今回のマツダの試乗会ではCX-30を試乗するが、製品の訴求と同時にクルマがあるからこそ経験できることをテーマとした試乗会を開催したのだ。

日程は1泊2日。目的地は長野県木曽エリアや諏訪エリア周辺で、ロングドライブとそれぞれの目的地で体験、経験できることを楽しもうというイベント。クルマ以外も体験し楽しむという変わった試乗会を開催したのだ。

そこで編集部ではFMヨコハマ「ザ・モーターウィークリー」のパーソナリティ山下麗奈さんをモデルに、編集部タカハシと一緒に参加した。親子ほど歳が離れているため、さながら嫁入り前の親子旅行のようだったのだ。

最初の目的地は長野県木曽福島にある「ふるさと体験館」という場所。そこでそば打ち体験をしようというものだ。ヨコハマを出発してまずは中央高速で塩尻ICを目指す。CX-30のスカイアクティブ-Dをドライブ。もちろん「娘の麗奈」の運転。

途中「お父さん」と運転を交代々々、で塩尻に到着。木曽福島へと続く山道もCX-30のディーゼルターボはスイスイと走る。

ディーゼルとはいえ、静粛性は高くわずかにカラカラという音が聞こえる程度で、トルクフルな走りが魅力だ。200kmを超える高速道路移動も低回転で走るディーゼルは快適。

平日の地方国道、県道は交通量が少なく快適に走れる。生憎の雨でもGVCの効果で安定してまっすぐ走る。メカニズムは難しいが概念で理解できると、その効果は手に取るように伝わってくる。


目的地の「ふるさと体験館」でそば打ち。


「そば」だって言っているが、きしめんにしか見えん。


長めの時間で茹でれば、食えんこともなかろう。


旨そう、とはいえないが、まあ、娘の打ったそばだし・・・


「ふるさと体験館」は昔の小学校の跡地を改装して、こうした体験教室や地域に残された農工具などが展示されている。


立たされているようにしか見えんが・・・記念撮影


同じくこの体験館で今度は木工加工の体験。いろんな木材から材料を選び、削っていく。仕上げはサンドペーパーで面取りをして終了。


バターナイフの完成。柄の部分は電熱のフィラメントで文字を書く。麗奈の本業はミュージカル舞台女優♫


そば打ち、木工体験のあとは塩尻方面へ少しもどって奈良井宿へ。旧中山道の宿場町だった街並みは現存され、宿泊も可能な古の街。上町と中町の境にある「鍵の手」を通り抜ける。


奈良井川沿いに約1kmにわたり、この古い宿場町が残されている。


奈良井大橋。樹齢300年の檜を使った太鼓橋で、橋脚を用いない木橋では幅員が日本一らしい。この日は大雨警報もあり、奈良井川は増水して濁っていた。


宿泊は松本市内。ホテルのすぐそばが松本城。


修学旅行かっ!


国宝でも有名だが、いまいち築城の経緯や城主がわからんので、Wikiでチェックしたが、やはり難解でわからん。複雑な歴史を持っていることだけは分かった。


700円で城内に入れるが、この日はちょっと時間が足りなく外から眺めるだけで終了。


翌日は朝から「松本民藝工房」を尋ねた。ガイドツアーなどはなく、この日偶然、見学できる幸運があった。高級家具として有名で、多くの職人さんが手作りで家具を作る工房。


その一部。加工用のカンナ。市販品などはなく、こうしたカンナも職人の手作りで、まず加工用工具を作り自分だけの道具をつくることから職人への道がスタートするらしい。


一路、諏訪から八ヶ岳へむけてビーナスラインを走る。この日はCX-30のスカイアクティブ-Xに試乗。ディーゼルと比べると格段に静か。トップグレードだけに高級感も一際際立っている。何のポーズなのか。ご機嫌な麗奈です。三峰茶屋展望エリア。


最後に横浜へ戻る前に蓼科自由農園に立ち寄り高原野菜を購入。このあたりはレタスやセロリが特産品ということで、大量購入。

こうして2日間にわたる「娘」とのドライブ旅行は終了。クルマの中は二人だけの空間で気兼ねなくいろいろな話ができる。まるで嫁に出す前の父親の気分。そして大好きな音楽を大音量で聴け、麗奈の歌声も聴ける。公共交通機関を利用しては無理なことがクルマではいとも簡単にできる。自由に目的地も変えられ、予定も変更できる。そうした自由を手にしての長距離ドライブはクセになりそうだ。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

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