トヨタは2020年12月16日、「ヤリス ハイブリッド」、「ヤリスクロス」に不具合があるとしてリコールを届け出ました。
ヤリス ハイブリッドは、ハイブリッド用トランスアクスルのインプットダンパー部の防錆オイル塗布が不適切であったため、ダンパーの動力伝達部に付着したものがあるというものです。そのため、急加速の際に、ダンパーに異常な滑りが生じて警告灯が点灯し、最悪の場合はハイブリッドシステムが停止する恐れがあります。なお、この不具合は74件の市場からの報告によるものです。
対策としては該当車両のインプットダンパーを交換することになります。
ヤリスクロスの不具合は社内からの情報によるもので、ヤリスクロスのリヤシートの中央座席の金属製ブラケットの加工が不適切であったため、衝突時の衝撃により鋭利な端部でシートベルトが損傷する場合があるというものです。そのため、最悪の場合にはシートベルトが破断し、乗員を拘束できなくなる恐れがあります。
対策は該当車両の、シートベルトアンカーブラケットに保護材を追加することになります。
今回のリコールに該当する車両は、2019年12月~2020年10月の間に製造されたヤリス ハイブリッド、ヤリスクロスで、合計4万5373台です。