2015年4月2日、スバルがニューヨーク国際自動車ショー2015で、「STI Performance Concept」のワールドプレミアを行なった。BRZをベースにSTIがチューニングしたこの高性能モデルは、STIが今後のアメリカでの事業拡大に向けて、アップグレードパーツビジネスやコンプリートカービジネス、モータースポーツ活動を期待させるコンセプトカーだ。
ベールを脱いだこのモデルは、STI製サスペンションやブレーキ、内外装部品等を用いてコンセプトカーとしてうまくまとめられている。また、エンジンはスーパーGTレース用のEJ20型2.0L・水平対向4気筒ターボエンジンを搭載しており、リストリクターなしであれば最高出力は500psレベルと予想される。
スバルの新中期経営ビジョンではスバルのハイパフォーマンスカーブランド強化の一環として、STIのグローバル展開が計画されている。今回のコンセプトカーは、その戦略を具現化したもので、特にSTIブランドの要望が強いアメリカでワールドプレミアを行なったことに大きな意味がある。今後はSTIのアップグレードパーツ、コンプリートカーの発売も予定している。
またスバルはアメリカの販売会社、スバル・オブ・アメリカを通じてモータースポーツ活動も検討しており、第1弾としてアメリカで人気の高いグローバルラリークロスに出場している3チームへのサポートを強化するとしている。