ダイハツは2024年1月24日、軽自動車「キャスト」、OEMモデルのトヨタ「ピクシスジョイ」(いずれも2023年8月で販売終了)のリコールを届け出た。
このリコールは、認証試験での不正事件を調査中に、ダイハツによる再試験で不具合の可能性を把握し、国交省に報告し、リコールを行なうことが決定された。
不具合の内容は側面衝突試験で、運転者席ドアの側面衝突時のドアロックの作動に関する検証が不十分であったため、側面衝突時にパワードアロックが作動することがあるというもの。
そのため、側面衝突時に全てのドアがロックされ、衝突事故後の乗員の救出に時間を要するおそれがある。
対策は、全車両の運転者席のドアロックを対策品と交換するとともに、取扱説明書に記載のあるキーの操作方法を修正する。なお、対策品の供給に時間を要するため、ユーザー希望に合わせ、ドアロック操作にキーが使用できずリモコン操作のみに制限されるが、衝突時に施錠されない暫定措置を行ない、部品の準備が整い次第、改めて対策品に交換する措置も行なわれる。
該当車輌は、2015年8月~2023年6月の間に生産されたキャスト、ピクシスジョイの全車両で、合計32万2740台となっている。