トヨタ自動車、燃料電池自動車「MIRAI」をオーストラリアに試験的に導入

トヨタ自動車の、オーストラリアの生産・販売事業体であるToyota Motor Corporation Australia Ltd.(以下、TMCA)は、将来技術に対する関心を高めることを目的に、燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」3台を試験的に導入することにした。
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FCVは、将来の代替燃料として有望な水素を燃料に使用する燃料電池技術を用いた、使用時に水しか排出しない環境に優しいクルマだ。トヨタのFCV、「MIRAI」は現在、米国のカリフォルニア州、日本、ならびに欧州各国で販売されているが、オーストラリアではインフラ面、つまり水素ステーションの整備が進んでおらず、一般販売されていない。

今回の試験導入では、2016年末に移動式水素ステーションを導入し「MIRAI」の路上走行などを本格的に開始する。この移動式水素ステーションは、地上据え付けもでき、トラックの荷台に据え付けて運ぶことも可能。様々な場所で「MIRAI」の燃料補給が可能になる。

TMCAのデーヴ・バトナー社長は、「2015年10月に『MIRAI』を初めてオーストラリアで展示したのに続き、このたび3台の車両を導入することになり、大変うれしく思う。トヨタは、将来技術やFCVへの皆様の関心が高まることを期待している」と述べた。

将来有望の燃料電池自動車の技術がオーストラリアでも普及するかどうか。インフラの整備などハードルは高いが、注目していきたいところだ。

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