トヨタはハリアーをマイナーチェンジし、全国のトヨペット店を通じて6月8日に発売した。
1997年に「WILD BUT FORMAL」のキャッチコピーのもと発売された初代ハリアーは、「高級クロスオーバーSUV」という新ジャンルを開拓した。2003年に発売した2代目は、プリクラッシュセーフティの世界初導入やハイブリッド車を導入するなど、初代以来築いてきた「高級・先進・洗練」を軸とする「ハリアーネス」を確固たるものとするべく開発された。
2013年に国内専用車として登場した3代目は、高級クロスオーバーSUVのパイオニアに対する高い期待に応えるべく、ハリアー独自のスタイリングに加え、パノラミックビューモニター(左右確認サポート付)やレーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)をはじめとする先進装備の積極的な採用など、高級感と先進性がさらに進化した。
初代モデルの発売からまもなく20年を迎えるが、今回マイナーチェンジのテーマは「ハリアーネスのさらなる進化」。動力では、滑らかで爽快な加速感を実現する2.0L直噴ターボエンジンを新採用し、スポーティさを追求。また、より進化した都会的なエクステリアに加え、アルミヘアライン加飾を施したシフトパネルやプレミアムナッパ本革を採用したシート表皮など、「本物感」から「本物」を追求したインテリアが特徴だ。さらに、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」をはじめとする安全装備の充実を図るなど、細部にわたる改良を施している。
【車両概要】
■1. スポーティさを追求した、2.0L直噴ターボエンジン(8AR-FTS)搭載車
<走行性能>
2.0L直噴ターボエンジンを搭載。ツインスクロールターボチャージャーと可変角を拡大したDual VVT-i(吸気側VVT-iW)を組み合わせるとともに、最適な燃焼効率を実現する直噴技術D-4STを採用することで、低回転域から強大なトルクを発生させ、滑らかで爽快な加速フィーリングを実現している。さらに、トランスミッションには6 Super ECTを搭載するとともに、マニュアル感覚のシフト操作が楽しめるシーケンシャルシフトマチックを採用。素早い変速とスムーズな加速を実現した。
フロント・リヤにパフォーマンスダンパーを搭載。車両のロール剛性を上げることで、高速走行時における優れた直進安定性や操縦安定性を確保。さらに走行制御モードスイッチにスポーツモードを追加し、より力強い加速感とスポーティ感あふれるハンドリングを両立した。アルミホイールは専用の18インチ、切削光輝+ダークグレーメタリック塗装を標準で装備する。
<エクステリア・インテリアの主な特長>
2. 安全装備をはじめとした先進装備の充実による、ハリアーネスの強化
<安全・運転支援>
衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車標準で装備した。また、シフトレバー操作と連動して自動的に作動と解除を行える電動パーキングブレーキも設定。「HOLD」スイッチを押し、システムONの状態にしておくことで、渋滞や信号待ちなどでブレーキを踏んで停車した時にブレーキを保持できるブレーキホールドを設定するなど、使いやすさにもこだわった。他にも、インテリジェントクリアランスソナーの機能を強化。これは①低速走行時などアクセルが踏まれない場合も作動、②超音波センサーを8個に増やし、右左折時やハンドルが切れている状態でも衝突緩和が可能、③ワイパー高速作動時も作動、と機能充実が図られている。
さらに、右左折の際、16灯のLEDランプが内側から外側へ流れるように光るシーケンシャルターンランプを採用。先進性を強調するとともに、周囲からの被視認性を高め、安全性の確保に寄与する。ヘッドランプにも、点灯時にウィンカー操作やステアリング操作と連動して点灯するLEDコーナリングランプを設定。交差点への右左折進入などに、歩行者や障害物の視認性を確保する。
<快適装備>
T-Connect SDナビゲーションシステムのディスプレイを9.2インチに拡大、視認性に配慮した。スイッチ操作で自動的に開閉できるパワーバックドアに予約ロック機能を追加し、バックドアが閉まりきるのを待たずにロックが可能となっている。また、マルチインフォーメーションディスプレイでパワーバックドアの開度を5段階で調整可能なほか、ユーザーの好みの高さを記憶させることも可能とし、利便性向上を図った。
ドアミラーには、エンブレムマーク付ドアミラー足元照明を設定。ハリアーの象徴である鷹のエンブレムマークを映し出すことで、夜間の乗降時をサポートするとともに、遊び心もプラスした。車内でも、フロントシートにシートベンチレーション機能を設定したほか、パワースイッチのON、OFFやシートベルトの脱着により、運転席のシートが自動的に前後にスライドしスムーズな乗降をサポートする運転席オートスライドアウェイ機能を設定し、利便性向上を図っている。
■3. さらに高級感・先進感を増したハイブリッド車・ガソリン車
<エクステリア・インテリアの主な特長>
アッパーグリルを薄型化するなどエクステリアも新しく生まれ変わった。ボディ色に新色ダークレッドマイカメタリック、ダークブルーマイカメタリックを含む全6色を設定したのも特徴で、上級パッケージ“Metal and Leather Package”も新設定。
フロントビューは、アッパーグリルを薄くしロアグリルをよりワイドにすることで、アンダープライオリティ(空力、冷却、歩行者保護性能を考慮したアンダーグリルとし、それを強調させたTOYOTA独自のフロントデザイン)をよりダイナミックに演出
リヤビューは、リヤコンビネーションランプを赤色の面発光とし、アイコニックなデザインを実現
トヨタ ハリアー 車両情報:http://toyota.jp/harrier/