■クルマを深く理解するために、企画背景を知ることも重要
スズキから発売された新型バレーノはスイフトと同じBセグメントに属するモデルで、「スイフトの後継モデルになるのか?」などの憶測があった。しかし、真実はまったく違ったところにある。開発背景についてチーフエンジニアである伊藤邦彦氏に聞くことができた。<レポート:高橋 明/Akira Takahashi>
なぜ、同じセグメントにしかも同じグローバルモデルという位置づけのクルマが誕生したのか? 少しクルマに詳しい人であれば疑問を持っただろう。そしてスイフトはこのままフェードアウトしてしまうのだろうか?という的外れな憶測もあったわけだ。
バレーノのもうひとつの話題としてインド生産と言うことも話題だ。発表会の時、事情をよく知らない偏見に満ちた記者から「インド生産で大丈夫なのか?」という質問が飛び出し、さすがの鈴木修会長も「ムッと」する場面があった。新興国のイメージがあるインドだけに分からなくもないが、マルチ・スズキ(インドの現地会社名)の生産能力は77万台/年あり、過去30年にわたってインド国内はもちろん欧州に出荷している実績もある。
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