2015年8月4日、トヨタは、中国第一汽集団公司(一汽集団)との生産合弁会社である天津一汽トヨタ自動車有限会社(Tianjin FAW Toyota Motor Co., Ltd.:TFTM)に新ラインを建設し、2018年年央から新型車の生産を開始することを発表した。
新ラインは、天津市経済技術開発区(Tianjin Economic and technologicalDevelopment Area, TEDA 中国名:泰達)に建設し、生産能力は10万台/年、投資額は、約590億円を予定。その一方、既存老朽ラインでの生産を、2017年末までに打ち切る予定で、TFTM全体の生産能力台数は、現状並みとなる。なお天津一汽トヨタは現状では、ヴィオス、カローラ、クラウン、レイツ、RAV4を生産している。
トヨタは、「量を求めた工場づくり」から「競争力のある新しい工場づくり」に大きく転換しており、中国においては、今年4月に広汽トヨタ自動車有限会社が、2017年末までに既存ラインの再構築と新ライン建設を発表している。
TFTMでも、既存ラインの一部工程の見直しや自働化を推進し、また、新ラインでは、車種や量の変更に柔軟に対応できる伸縮自在ラインを導入し、競争力のある工場を目指す。また、TNGA(Toyota New Global Architecture)を前提とした新しい工場として、TFTM全体の生産性を向上させ、生産体制を強化していく。