【WEC2017】 第3戦 ル・マン24時間レース速報 トヨタ3台を悪夢が襲う

2017年6月18日、世界耐久選手権(WEC)第3戦、第85回ル・マン24時間レースはトップカテゴリーのLMP1hにトヨタが3台、ポルシェが2台参戦しての決戦となった。今シーズンはトヨタが1、2戦を連勝し、ル・マンは初の3カー体制で必勝を期した。対するポルシェはこれまでの2戦すべてを、ル・マン仕様で戦い熟成を進めてきた戦略だ。

ル・マン24時間レース速報 トヨタ3台を悪夢が襲う

公式予選ではトヨタ7号車の小林可夢偉選手が3分14秒791という驚異的なコースレコードを記録するなど、トヨタ勢はポルシェ・チームを圧倒した。そして6月17日の土曜日、午後3時に決勝レースがスタート。トヨタ8号車-7号車が1-2体制でレースをリードし、ポルシェ勢が続く。

第3戦 ル・マン24時間レース速報 トヨタ3台を悪夢が襲う

その後、トヨタ7号車がトップ、ポルシェ1号車が2番手につけるレース展開となり、ポルシェ2号車は早くも前輪モーター部にトラブルが発生し、修理に1時間を要し大幅に後退した。この展開のまま夜を迎えたが、夜になってトヨタ勢に悪夢が襲いかかった。

第3戦 ル・マン24時間レース速報 トヨタ3台を悪夢が襲う

3番手を走行中のトヨタ8号車がフロント・駆動モーター交換のため修理に2時間を費やし、また、トップを快走していた7号車はクラッチ破損のためコース上でストップしてしまった。さらに9号車は他車との接触事故でコース上にストップし、7号車とともにリタイヤ。トヨタは駆動モーターを交換する作業を終えてコースに復帰。気づけば、コース上には2時間遅れとなった8号車のみとなってしまった。

第3戦 ル・マン24時間レース速報 トヨタ3台を悪夢が襲う

このためポルシェ1号車はプレッシャーもなくトップを守り続ける展開となったが、レースも残り4時間を切った時に、いきなりエンジンが破損してリタイヤ。この結果、LMP2マシンが総合トップに立つという異例の事態となった。

第3戦 ル・マン24時間レース速報 トヨタ3台を悪夢が襲う

だが、前半にトラブルを修理したポルシェ2号車は確実なペースで追い上げ、ゴールまで1時間という段階でトップを立ち、そのままゴールを迎えた。トヨタの8号車は総合9位でフィニッシュ。ル・マン制覇の夢は潰えた。

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ル・マン24時間レース結果

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