2016年6月5日、いよいよ迫っている世界耐久選手権・第3戦、ル・マン24時間レース直前の恒例テストデーが開催された。ル・マンのレースは公道を使用するため事前のテストは不可能で、このテストデーの時だけ道路が封鎖され、事前にテストのできる唯一のチャンスだ。
このテストデーでは、アウディの8号車が3分21秒357を記録してトップに。平均速度は243.6km/hだった。アウデイ7号車は3分22秒588で4番手に。2番手、3番手を占めたのはポルシェで、1号車が3分22秒270、2号車が3分22秒334。
このことからもアウディR18のル・マン用ロー・ダウンフォース仕様のボディのセッティングはずばりと当っているようで、一方のポルシェ勢もアウディとほとんど差がないラップタイムを刻んでいる。
一方、トヨタTS050は、2015年のル・マン24時間レースのタイムより2.1秒上回るタイムを記録したが、順位的にはトヨタ5号車が3分23秒197で5番手、6号車が3分23秒721で6番手。アウディ、ポルシェからは約1秒遅れとなている。
ただ、トヨタ・チームの6号車はLMP1クラスの中で最長距離を走り、2台合わせて2440kmの距離を走りきり、耐久性の確認を行なっている。前回のレース、スパ・フランコルシャンでは2台ともエンジントラブルを発生していたが、これでまずはひと安心だ。
ル・マン24時間レースの本番は、いよいよ6月15日から開幕。18日午後に決勝のスタートが切られる。
ル・マン24時間レース 公式サイト
FIA WECレース アーカイブ
FIA WEC公式サイト
トヨタ・モータースポーツ公式サイト