トヨタは2025年1月7日に開幕した「CES 2025」で、豊田章男会長がプレスカンファレンスを行ない、モビリティのテストコース「Toyota Woven City(ウーブンシティ)」の第1段階の建築が完了し、2025年秋以降の公式オープンに向けて、その準備を本格化することを発表した。
2018年のCESで、豊田章男社長(当時)はトヨタがモビリティカンパニーに変革すると宣言し、2020年のCESでウーブンシティの構想を発表した。その構想に従い2021年に元関東自動車・裾野工場の跡地でウーブンシティ建設の起工式を行なった。その後、ウーブン・バイ・トヨタが主体になって、建設を進めてきた。
そして2024年10月に、最初に実証を開始するフェーズ1の建物が完成。今後、内装工事やインフラなどの準備を本格化させ、2025年秋以降に実証を開始し、その後にオフィシャルローンチを迎える予定としている。
現地では旧工場の建屋を一部残し、ウーブンシティでのモノづくりの起点として活用すべく、リノベーション工事を進めている。さらに、フェーズ2の造成工事もすでに開始しており、フェーズ1での実証結果や経験を生かしながら、モビリティのテストコースとして求められる要件を明確にし、フェーズ2以降の計画に反映することになる。
なお、シティの内部では自動運転、自動商品配送から、シティ内での生活のデジタル化、外部からの物流などのために多くのインフラが導入される計画だ。
ウーブンシティは、トヨタグループ企業だけでなく、社外の企業やスタートアップ、起業家などが所在することになる。ここでは住民やビジターからリアルなフィードバックを受けながら、様々な起業家とのコラボレーションを通じて、未来につながるイノベーションを生み出すことを目指している。
インフラなどの準備を本格化させ、2025年秋以降に実証を開始し、オフィシャルローンチを迎える予定としている。
ウーブンシティの正式オープン時点で、トヨタとウーブンbyトヨタなどの関係者と、その家族100名程度が住むことが想定されており、その後居住者を社外の起業家やその家族などに少しずつ拡大していき、フェーズ1エリアでは最終的に約360名の居住が予定されている。フェーズ2以降も含めて将来は2000名程度が居住する予定だ。
またビジターも、関係者から受け入れ開始し、2026年度以降一般人も入場して実証実験に参加できるとしている。