トヨタ・モーター・ノースアメリカ(TMNA)は2022年11月2日、アメリカ・ラスベガスで11月1日~5日に開催されているSEMA(Specialty Equipment Market Association)ショーで、トヨタ・モータースポーツ・ガレージチームと協業して製作した「GR カローラ ラリー・コンセプト」、「GR スープラ’10-SECOND TWINS’」、ラリー・チェン氏が制作のドリフトコンセプトカー「GR86 デイリー・ドリフター」、トヨタGAZOOレーシング・ノースアメリカ(TGRNA)が2023年から開催するワンメイクレース「GR Cup」参戦用カップカー「GR86 CUP CAR」を発表した。
トヨタGAZOOレーシングは、様々な分野の「GR」のラインアップを、北米最大規模の自動車カスタマイズ愛好家のイベントであるSEMAショーで強力にアピールしている。
・GR カローラ ラリー・コンセプト:世界ラリー選手権レースカー「GR ヤリス」にインスパイアされたカスタマイズカー。
2023年型 GR カローラ サーキット・エディションをベースにトヨタ・モータースポーツ・ガレージチームとの協業により製作。アグレッシブで機能的なボディワークでダウンフォースの最大化を実現。ラリーのための装備に特化、不要な部品を取り外し軽量化を図っている。
・2020 GR スープラ3.0 10-SECOND TWINS:トヨタとトヨタ・モータースポーツ・ガレージチームが1万ドルの予算で製作した10秒台でドラッグストリップを駆け抜ける双子のカスタマイズ・スープラ。ベース車両は2020年式GR スープラ 3.0。30~40%の出力アップ、CSF製の高性能インタークーラー、高性能ラジエーター、トランスミッションクーラー、リヤアクスルの改良などにより発進時に最大の駆動力を発揮することができるという。
・GR86 デイリー・ドリフター:フォーミュラ・ドリフトの参戦車両のような大出力のレーシングカーをイメージしながらも、一般のクルマ好きの誰もが製作・維持できるような車両を目指し、市販車GR86をベースに写真家であるラリー・チェン氏が自宅の工房で制作した一台。誰もがサーキットで高性能を発揮し、楽しめる、信頼性の高いクルマに仕上がっている。
・GR86 Cup CAR:2023年からトヨタGAZOOレーシング・ノースアメリカ主催によりスタートするSROモータースポーツアメリカ公認のワンメイクレース「GR Cup」参戦用カップカー。裾野が広いワンメイク・レース用に改造範囲が狭くし、扱いやすいレース車両となっている。