トヨタとスズキが資本提携

トヨタとスズキは2019年8月28日、自動運転分野を含めた新たな領域での協力を進めていくために、両社の長期的な提携関係の構築・推進を目的に、資本提携に関する合意書を締結したと発表した。

トヨタとスズキが資本提携

両社の狙い

トヨタ、スズキの提携関係は、2016年にスタートを切っている。
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今回は、従来の業務提携からさらに一歩踏み込んだ資本提携という段階に至り、協業の具体化が進んでいることと、提携関係をより強固にすることが目的だ。

2019年3月20日には、トヨタが持つ強みである電動化技術とスズキが持つ強みである、小型車技術を持ち寄り、商品補完を進めることに加え、商品の共同開発や生産領域での協業等に取り組むため、具体的な検討に着手することを公表している。

つまり主としてインド、アジア市場での相互の車種のOEM供給や、インドでの共同開発が協業の中心となるが、さらに今回の資本提携で自動運転分野を含めた新たな領域での協力を進めるとしている。

自動運転技術だけでなく、電動化技術、コネクティビティ、カーシェアなどの分野で、より緊密に連携することを目指すものと推測できる。

資本に関しては、トヨタはスズキの普通株式24万株(4.94%)を、総額960億円で取得する予定だ。また、スズキは、市場買付により480億円相当のトヨタ株式を取得する予定としている。両社の出資比率は大きいものではなく、資本提携はあくまでも長期に渡る業務提携を安定的に進めるためのもので、ビジネスを大幅に協業化させるトヨタとスズキのアライアンスを目指すということではない。

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