トヨタ グループのブレーキシステムの開発、生産をアドヴィックスに集中 競争力を向上

雑誌に載らない話vol108
2014年11月28日、トヨタとアドヴィックス、アイシン精機、デンソー、住友電工の5社は、アドヴィックスへのブレーキ関連の事業の集約をさらに推進し、ブレーキ事業の競争力を強化していくことで合意したと発表した。

アドヴィックス(愛知県刈谷市昭和町2-1)は2001年7月にアイシン、デンソー、住友電工、トヨタの4社によって設立されたブレーキの開発・製造・販売の専門会社で、ブレーキ部品は住友電工、ブレーキ制御はアイシン、デンソーの技術を受け継ぎ、ブレーキシステム・ブレーキ部品の開発、生産、販売を手掛けている。現在は、ABS、ESC、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、回生協調ブレーキシステム、ブレーキブースター、ディスク&ドラムブレーキ部品、パーキングブレーキなどを供給している。

トヨタ アドヴィックストヨタ アドヴィックス ESC2ディスクブレーキ

今回の合意によりアドヴィックスの競争力強化を目的に、従来から行なってきたアドヴィックスへの機能集約を一層加速させるもので、ブレーキシステムの開発、生産から販売まで一貫した事業体制を完備し、より専門性を高めていくという。つまり世界的規模のメガサプライヤーとの競争力を高めることが狙いといえる。

トヨタ アドヴィックス

アイシン、デンソー、トヨタは、今後アドヴィックスへの人員派遣など開発支援を強化するとともに、2016年1月以降、アイシン半田工場ならびにデンソー大安製作所の制御ブレーキの生産機能を段階的にアドヴィックス半田新工場(愛知県半田市日東町4番地29号)へ移管していくという。

 

アドヴィックス公式サイト
アイシン公式サイト
デンソー公式サイト
住友電工公式サイト
トヨタ公式サイト

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