【トヨタ】「86」用にリアルな走行データとバーチャル世界を結ぶ、スポーツドライブロガーを発売

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USBメモリーに格納された走行データをバーチャルに再現できる

2014年4月2日、トヨタはFRスポーツカー「86」を対象に、サーキットで採取した走行データをUSBメモリーに転送する「スポーツドライブロガー」をトヨタ販売店を通じて、6月2日に発売すると発表した。メーカー希望小売価格は9万1800円(消費税込み。取付費など諸費用は含まず)を予定している。

スポーツドライブロガーは、リアルとバーチャルの融合によりクルマの新しい楽しみ方を体験できる新装置で、スポーツドライブロガー専用のGPSからの位置情報とCAN(車内通信ネットワーク)と呼ばれる車両内部のコンピュータ同士のデジタル通信情報を内部メモリーに記憶した後、USBメモリーに転送できるようになっている。

転送される情報にはGPS信号、アクセルペダルストローク、ステアリング舵角、ブレーキ操作信号、シフト操作信号、エンジン回転数、車速などの走行データが含まれており、このロガーに対応したアプリケーションで利用できる。

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アプリケーションの第1弾は、ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機PlayStation3の専用ソフト「グランツーリスモ6」。4月7日にオンライン上で配信予定の、ソフトウェアアップデート(1.06)をインストールした後に使用できる「GPSビジュアライザー」の機能を使うことで、サーキットで実際に走行したデータを画面上に再現できるようになっている。これらのシテムの開発はポリフォニーデジタル社が担当している。

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スポーツドライブロガーを作動させる専用スイッチ

現時点でこの「GPSビジュアライザー」に対応可能なサーキットは、富士スピードウェイ、筑波サーキット2000、鈴鹿サーキットで、今後順次拡大する予定だという。「グランツーリスモ6」では、実際の走行データに基づいた走行シーンをゲーム画面上に再現でき、再現された走行データとゲーム上で対戦することも可能。また、同ゲーム内のデータロガー機能と組み合わせることにより、プロドライバーの走行データと自分の走行データを入力し比較することで、サーキットでのライン取り、ブレーキやアクセルの踏み込みタイミングといった運転テクニックをゲーム上で学習するといった活用もできる。

 

グランツーリスモ公式サイト
トヨタ公式サイト

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