【トヨタ】豊田市内に電動モビリティ実証実験用の充電ステーション「スマートモビリティパーク」を設置

超小型パーソナル電気自動車「コムス」の充電ステーション

トヨタは、2013年5月7日、豊田市の低炭素社会モデル地区である「とよたエコフルタウン」に、電動モビリティの充電ステーション「スマートモビリティパーク」を設置したと発表した。

「スマートモビリティパーク」は、電動モビリティ・シェアリングの拠点で、太陽光発電機能と蓄電機能を備えており、一般電力網への負担抑制に向けてエネルギーマネジメントが可能な充電ステーションとされる。なおこの充電ステーションは、2011年の東京モーターショーに出展した「トヨタスマートモビリティパーク」のコンセプトがベースとなっている。

豊田市の実証実験として行われる低炭素交通システムのプロジェクト構想

豊田市内の中京大学および最寄駅計4ヵ所にステーションを設置し、公共交通の最寄駅と目的地の間の数km程度の近距離移動用として、超小型パーソナルEV「コムス(トヨタ車体製)」11台と電動アシスト自転車「PAS(ヤマハ発動機製)」10台を使った電動モビリティ・シェアリングサービス「Ha:mo RIDE」を提供している。今秋より、サービスエリアを豊田市中心部に拡げ、超小型EVと電動アシスト自転車各100台程度、ステーション約20ヵ所、会員約1000名の規模に拡大し、有料サービスとする計画となっている。

「スマートモビリティパーク」は当面は「Ha:mo RIDE」の体験用として、「コムス」3台と電動アシスト自転車「PAS」5台を設置。ICカードを使った認証・開錠による車両の無人貸出の体験や、「とよたエコフルタウン」内での「コムス」や「PAS」の試乗が可能になっている。

スマートモビリティパークの充電ステーション

また「スマートモビリティパーク」は、発電・蓄電・給電とエネルギーマネジメント機能を備えていることが大きな特徴になっている。太陽光発電機能と蓄電機能を備えており、太陽光発電による電力と一般電力網を併用して、電動モビリティへの充電が可能。また、一般家電用電源コンセントを備えており、非常時には蓄電池に蓄えた電力を電化製品などに給電することも可能だ。

ステーションに設置されたモニター画面に、発電時・蓄電時・系統電力使用時・電動モビリティへの充電時の電力状況などを表示。また、それらの推移を1分単位で測定し、昼間の充電に太陽光発電による電力が不足する場合は、深夜に蓄えた系統電力を使用するなど、系統電力のピークシフトができるエネルギーマネジメントを実施している。

今後は、地域エネルギーマネジメントシステム(EDMS)と連携し、豊田市のEDMS実証実験に参加する世帯の電力需給状況をモニターしながら、ステーションの運営と地域系統電力への負担抑制を両立するエネルギーマネジメントの検証を実施予定だという。

 

 

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