【WEC2102】ル・マン24時間レース アウディとトヨタのハイブリッドマシン激突!

2012年2月2日、フランスの西部自動車クラブ(ACO)は2012年6月16〜17日に開催されるル・マン24時間レースの参戦チームリストと、世界耐久選手権(WEC)の参戦チームを発表した。地元のプジョーチームがWEC、ル・マン24時間レースからの撤退を発表したが、毎年プジョーと激闘を繰り広げ、プジョーを圧倒しているアウディチームが、4台のR18で参戦することを発表し、なんとその2台は新開発のハイブリッドマシンであることが明らかになった。

実は撤退を発表したプジョーは、2008年から2011年まで4年間にわたってハイブリッドマシンを開発し、ジュネーブショーへの出展や、公の場で走行を行うなどデモンストレーションを行い、2012年には実戦に出場することを公表していた。したがって、アウディもその対抗馬としてひそかに開発を行っていたと推測できる。

アウディのR18 ハイブリッドの詳細は明らかになっていないが、ターボディーゼル(TDI)エンジンとハブリッドシステムの組み合わせと予想されている。アウディは実績のあるR18 TDIと、R18 ハイブリッドの組み合わせでル・マン24時間レースに必勝体制で臨むわけだ。

すでに既報のように、トヨタも2台のTS030ハイブリッドでル・マン24時間レースに出場を決定しているため、ハイブリッドマシンによる激突となる。ゼッケンは、1〜4番がアウディで、1、2番がハイブリッド。5、6番は欠番(恐らくプジョーのためのゼッケン)で、トヨタは7、8番だ。

LMP1クラスにはダイソンレーシング(アメリカ)のマツダ・エンジン搭載のローラやイギリスのプライベートチームでHPD(ホンダパフォーマンスディベロップメント=アメリカ)/3.4LホンダLM-V8も出場。なおHPDはLMP2クラスにも2台のマシンを送り込む。

LMP2クラスではすべてプライベートチームながら11台ものマシンが日産エンジンを搭載し、今や日産エンジン(欧州日産が供給)はLMP2クラスで最大勢力を持っている。またワークスチームとしては、GMのコルベット・レーシングのC6 ZR1が2台体制でLM GTE Proクラスに出場する。アストンマーチンはセミワークスチームの形で、ヴァンテージV8がLM GTE proクラスとLM GTE Amクラスに参戦する。

Lemans_team

WEC参戦

またル・マン24時間レースとは別に、2012年から正式スタートとなったFIA世界耐久選手権(WEC)の参戦チームも発表された。

マニファクチャラー(メーカー)登録しているのは、LMP1クラスではアウディ、トヨタのみ、LM GTEクラスはコルベット、フェラーリ、ポルシェの登録がある。

LMP1の出場チームはアウディが2台のハイブリッド、トヨタが1台で、それ以外はHPDのホンダチームとトヨタ製の自然吸気エンジンを搭載するプライベーターなどがエントリーしている。

WECのレーススケジュールは、ル・マン24時間レース前には3月17日:セブリング12時間(アメリカ)、5月5日:スパ・フランコルシャン6時間(ベルギー)の2レースが開催されるが、アウディはセブリングから、トヨタは第2戦のスパ・フランコルシャンからの出場となる。ル・マン24時間レース後は、イギリス、ブラジルでのレースの後、9月30日に富士スピードウェイで6時間レースの開催が決定しており、ここではアウディ、トヨタの対決を見ることができるはずだ。

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COTY
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