スズキは、ハッチバックタイプの小型乗用車「バレーノ」に新機種「XS」を設定し、2016年11月17日より発売した。
【編集部のひと言】
性能的にはXGで十分でももう少し充実した装備が欲しいと思うユーザー層には、非常に訴求力の高いグレード追加となっている。
バレーノはスズキがインドに設立した現地法人、マルチ・スズキ・インディアの工場で生産され全世界に供給されるコンパクトカー。スイフトと同じBセグメント車でありながら新型プラットフォームを採用し、スイフトより一回り大きなボディサイズでゆとりと流麗さをアピールしたモデルだ。
今回発売する「バレーノ XS」は、ベースグレードのXGの装備を充実させ上級仕様としたもの。つまりターボエンジンを搭載するトップモデルのXTと、エントリーモデルのXGとの間を埋めるべく設定された、使い勝手と価格の高いバランスを狙ったミドルグレードとなっている。
XSが搭載するパワーユニットは、1.2Lのデュアルジェットエンジンで、トランスミッションはCVT。基本的なメカニズム部分はXGとほぼ共通とされている。
しかしエクステリアでは、XGには採用されていないディスチャージヘッドランプやLEDポジションランプ、フロントマルチリフレクターフォグランプ、LEDサイドターンランプ付きドアミラーを装備。足元も185/55R16タイヤと16インチアルミホイールが標準で装着され、これはXTのセットオプション装着車とほぼ同じ内容だ。
またインテリアについてもフルオートエアコン、助手席シートヒーターで快適性能をアップさせているほか、オーディオスイッチつきの本革巻ステアリングホイール、カラーマルチインフォメーションディスプレイも装備。フロントセンターアームレスト、リヤセンターコンソールトレー、センターコンソールボックスといった収納性を高める装備も加えられていて、こちらもシート表皮がファブリックである以外はXTと同等といっていい。